
区立保育園における不適切な保育~その後
11月、12月の福祉常任委員会で報告されてきた区立保育園における不適切な保育については、前回もブログにまとめました。
※前回のブログ:
その後、2月の当委員会で、この「不適切な保育」については、区は「虐待」と判断していると報告されました。
これまでの委員会での質疑でも「この内容は虐待といえるのでは」という指摘は議員からもなされていましたが、区としてもそう判断したと。
また、当案件をうけて組成された「区立保育園のあり方検討委員会」では、この件について、区の児相の見解を求め、区児相としても『虐待とみなす』という見解を示しました。
この件をうけての改善策として、園側が作ったガイドラインやチェックリストとともに、区としても園長や副園長など施設運営向けの研修の充実など様々手を打つ、としています。
また、区は、全区立保育園の保護者向けにアンケートを実施し、今回のケースのような保育が行われていないか?実態把握を行うとのこと。
こちらのアンケートには、
「お子さんが保育士の不適切な対応について、保護者の方に話したことがありますか」とか
「保護者の方が保育士の不適切な対応でないか、と感じた時や事がありましたか」といった設問がありました。
我が子を園に預けているわけですから、「不適切な対応がありましたか」という設問に対し、いくら無記名とはいえ、保護者は答えにくいです。
広くアンケートを実施するのであれば、園を介さず直接区に提出されるような仕組みの方が良かったのでは?と思います。
園における保育内容については、
厚労省で出している自己評価のガイドラインなどに基づいて、自己評価を実施し、その自己評価結果を上長と面談などですり合わせ・場合によっては指導するのも有効だと思います。
また、風通しのよい職場となるための工夫(内部通報的なホットラインの創設など)もいいのではないかと。
https://www.mhlw.go.jp/content/000609917.pdf
これまで「保育の質」にこだわってきた当区ゆえに、ショッキングな出来事であり、いまだに釈然としない箇所も多々ありますが、
とにかくこれを機に、保護者からの声・現場の声を拾いきって、改善策を打ち出せるようにしてもらいたいと思います。