今後の公共施設管理に必要なこと・課題いろいろ | 佐藤美樹(さとうみき)のサトミキ☆ブログ

今後の公共施設管理に必要なこと・課題いろいろ

今後30年間で年163億の改築コストが必要とわかって、さて、今後どうしましょうという話を
先日の一般質問ではしました。

その辺の経緯はこちら↓
※資産の適正規模も含めてのブログ:http://ameblo.jp/satmik/entry-11618014789.html

今後、施設をどう維持していくか、どう資産を管理していくか、にはたくさん課題があると思いますが、その中でまず「危機感野共有」という論点と、「資産情報の一元化・高度化」という論点を明後日の決算委員会では取り上げたいと思っています。

①まず危機感の共有というお話・・・。
公共施設白書には、年間163億必要というのは過去の実績からの試算とともに
床面積を2割減らせたとしたら130億くらい、という試算も載っています。

でも、本来は床面積削減分→捻出可能額を見込むのではなくて、
今後30年間財政規模から支出可能額を出して→不足分を把握し→それが総量の何割か、という観点が必要なのではないかと思います。

先日秦野市の公共施再配置の取組を伺ったのですが、秦野市では、過去の工事費用平均(350千円/㎡)をもとに今後の40年間の必要経費(改築&改修)を2266億円と算出。
起債償還額等から346億を不足と算出しています。この346億をねん出するためにどのくらい総量(床面積)を減らすか、を検討をしたとのこと。

※秦野市の公共施設再配置の取組:http://goo.gl/XkIq6Q
「施設を維持するのに今後どのくらいの財政不足なのか」は危機感を共有(危機的でないならないで、その現状の認識を共有)するのにとても重要だと思います。


②資産情報の一元化・高度化の論点・・
今回の公共施設白書では、各施設ごとの人件費・維持管理費・減価償却費が一元化され記載されています。このエクセルデータの元ネタは、複数のシステムからひっぱってきているので、これを現行の施設管理システムを改修することで一元管理していくとのこと。

一元化されることは、一歩前進(かなりの)ではあると思うのですが、施設の会計情報(取得価格や増床の場合の工事価格)などの数値を持っているシステム(財産管理システム)とは連動していないとのことなので、決算時に差異調整するなどの工夫が必要なように思います。
差異調整までしないまでも、差異を認識しておくというか・・。
さらにいうと、本来は、「どこまでを資産の価値とするか」という資本的支出の論点もとらえて、情報を一元化できるといいなと思いますが、この辺はまだまだ先の課題かと思います。