乃木坂46、15枚目シングルの選抜メンバーが発表になりました。

今回の選抜は、いろんな意味でとても注目されていたのではないでしょうか。

ひとつは前回が深川さんの卒業シングルというコンセプトになったこと、そしてふたつ目は妹グループ欅坂46のデビューシングル大躍進が起きたことです。

 
この2つの要素を受けて、乃木坂が今後どういう方向に舵をとってくるのかが注目されていたのではないかと思います。

 
結果は。。。

 
センター斎藤飛鳥の起用がありました。しかし、これは飛鳥ブームの流れを受けて前回から予想されていたことでもあり、ある意味の予定調和の範囲かなと感じました。





 
それ以外の10福神も松村の復帰があった以外には無風でした。

3列目も2期生では選抜経験のある北野、堀が入った以外には新規参入はありませんでした。


ところで。。。

 
最近乃木坂から消えた言葉が2つあります。

ひとつは「AKBの公式ライバル」という肩書きです。

もう一つは坂を登るという言葉です。

 

もちろん、その肩書きや言葉を使うことはもはや必要ないことかも知れません。

しかし、紅白以降の超バブル人気を受けて、乃木坂の目指すもの方向性が見えなくなったのも事実なのではないでしょうか。


最近運営が打ち出す企画は、いわゆる回収を目的としたものが多く、こんなにお金がかかるのかと驚いてしまう程です。短期的な利益確保を急いでいるとしか見えないのは私だけではないはずです。

 
一方で、レコード会社の立場から言えば、アイドルビジネスの完成型としての回収時期に入っているのだと思うので、社内ではさらに大きな予算が組まれているのだろうとも想像しています。

 

事実5年間の投資でこれほどの成功するビジネスを作ることは、業界でもなかなかないことなのだと思います。もちろんそれは、AKBが作ったビジネスプラットフォームを使ったことによる成功でもあったわけです。

 

そして、ソニーは既に次の5年に向けて、欅坂、ひらがな欅を始動させ、乃木坂のバブル人気の泡を逃さないような手を打っています。

 
欅坂には既に将来のビジョンのようなものが見え始めています。


では、乃木坂は。。。

 

3期生を入れることは決まったようですが、2期生やアンダーのビジョンや方向性すらは全く見えてこないのに、大丈夫なのか。。。

 
多くのファンはそう思っています。

 
このままでは、AKBが1期の人気メンバーが抜けて凋落していった二の舞になるのでないか。

 
バブル景気の怖いところは、お祭り騒ぎになっている間に、確実に衰退に向かっていてもそれを止めることができない事です。

 
そして、平均年齢の上がってきたメンバーの多い乃木坂では、メンバーのセカンドキャリアをどうするのかという問題もあります。

 
このままでは、使い捨て、飼い殺し、というような言葉を使われても仕方のない状況になります。

 

このブログでは何回か書いたことがあります。

 
メンバー、運営、ファンがどうしたらWIN-WINのトライアングルの関係になれるのか。

青臭い綺麗事を言っているのではありません。

 

アイドルを応援する、推すということは、他のアーティストを応援するのとは違うエネルギーが存在すると思うからです。

 

それは何か。。。

 

生活費を削ってでもアイドルにのめり込む、アイドルの成長を心から願うという行為は、一時的であっても自分自身の人生をアイドルに投影し、依存するということなのではないでしょうか。

 

だから、そこには応援している人たちの思いが集積し、大きなパワーになって渦巻いているのです。


私が乃木坂運営に提言したいこと。


それは、本格的に第2章を迎えた乃木坂がどこに向かっていくのか、何を目標にしてくのかという、いわゆるビジョンのような方向性を示して欲しいということです。

 

そして、これから卒業していくであろうメンバーに対するセカンドキャリアの成功パターンを作って欲しいとということです。

 

今乃木坂に必要なものは灯台のような一筋の光なのかなと、個人的には考えています。。。


追記:
沢山の方に読んでいただきありがとうございます。
今回乃木坂の事を書きましたが、これはアイドルという仕事をしている方全てに伝えたいメッセージです。

誰でも常に壁にぶつかり、それを超えるのに悩み続けます。

でも自分自身がグループで全力でやり続けてきたならばなんらかの結果は必ず出ているはずです。

アイドルグループはそれ自体は常に通過点に過ぎないのです。例え乃木坂のようにグループで成功していても同じです。その次のセカンドキャリアの方が断然大切なのです。

そのグループでの結果を踏まえて次の新しい目標に進むのは勇気とパワーが必要です。

しかし、そんな時に自分の周りに評価してアシストしてくれる味方がいるならば、強い意志でそこに飛び込むことも大切な時があります。

アイドルからモデルやタレントへ。
いつかは通らなければならない道ならば、チャンスが与えられてる人は幸せです。

周りの味方を信じて、そしてなにより、付いてきてくれるファン信じて、勇気を持って前に進んで欲しいと、推しメンバーには願います。

何故ならそれが、私達とアイドルがWin-Winであり続けられる唯一の事だから。

あなたは決して一人ではないですよ…

負けるな!