乃木坂は12月13日14日にクリスマスライブ3公演を有明コロシアムで行いました。
キャパ8000人の箱は今の乃木坂ではチケットを取ることは非常に困難になりました。
私は14日の夜公演と13日のライブをTVで観ることができました。
もちろん大箱でやるメリットデメリットはあるわけですが、3年でここまで到達した勢いは本物であると思います。
今回のライブを観て感じたこと、そして、今後どのようになっていくのか。 私なりの感想で書いてみたいと思います。
クリスマスライブと言えば、乃木坂ファンにとっては1年前の悪夢が蘇ります。
1年前のライブはファン目線を無視した、運営自己満と言われました。
当時のシングル「バレッタ」を3回も行ったり、ゲストとして外人を読んでXmas メドレーを展開したりと悪評高いものでした。
それだけに今回のライブに賭ける意気込みはさぞかしであろうと想像していました。
そして、今回のライブでは非常に良い演出と、企画を行ったのではないでしょうか。
まずは、1月に発売するアルバムに収録する、カップリング曲10曲を決めるために、予めファンお投票を行ったことです。
これは、AKBのリクエストアワーを応用したものであることはすぐにわかりましたが、やはりファンが決めるという企画は鉄板であるなと感じました。
こういうファン目線の企画は、AKBがかつてファンからの痛烈な批判を受けながら開拓していったものであり、乃木坂もそれをさまざまな形で応用しています。
プリンシパルの面白さはファンがお客ではなく、参加者になっているところです。
今回のライブでは結果の30曲を3回に分けて発表していくという企画は非常によかったし、ファンも満足感が高かったのではないでしょうか。
もう一つ新しいことは、MCにプロを起用して、この発表を行ったことです。
全体の流れが非常に締まったと思うし、1曲終わる毎にMCからきちんと振られるコメントの時間は今までにない充実したものになりました。
乃木坂ライブの永遠の課題であるMCの時間が初めて心地よく感じました。
もちろん、それ以外のMCには相変わらずの課題を感じましたが、アンダーライブで鍛えられたメンバーが積極的にMCに絡んで行こう、爪痕を残そうという気持ちが感じられたことは良かったのではないでしょうか。
下記のセットリスト(14日夜のもの)を見てもわかる通り、今回はカップリングの時間をかなり取りましたがが、それが邪魔にならない内容だったことが一番の収穫だったと思います。
ここまでやれるようになった乃木坂の今後の課題は何か。。。
そもそもライブ重視のグループでなかった乃木坂は今年アンダーライブを積極的に行うことで、選抜メンバーにも大きな影響を与えてきました。
このままではだめだ。
アイドル業界の中で生き残れるのか。
その不安はまだ解消された訳ではないと思います。
3年間人気先行、売上重視で握手会を中心に活動を行ってきた中心メンバーは今がアイドルとしてのピークの年代になってきています。
そして、選抜のマンネリ化も進んでいるように感じます。
AKBが世代交代時期を誤ったことと非常に似た構図になってるのではないでしょうか。
女性アイドルグループが10年単位で活動を継続していくことは非常に難しいことは、過去の例をみれば明らかです。
乃木坂は2015年に大きな決断を迫られるはずです。
それは何か。。。
3期生を入れて拡大するのか。
2期生などを活用して世代交代をする事はできるのか。
専用劇場を持つのか。
チーム制にするのか。
今の乃木坂は42名のメンバーで57万枚のセールスを上げています。
実態は選抜メンバーの一部を中心とした、人気売上重視のやり方です。
もちろんアイドルはビジネスであるので、当たり前の話です。
しかし、今後も継続的に発展していく、あるいは、生き残って行くために必要なものがあります。
それは、グループとしてのビジョンではないでしょうか?
このグループをどのようなカラーにして展開していくのか。
AKBグループとの関わりをどうしていくのか。
時期センターとしてグループを牽引できる人材を育てられるのか。
そんな、会社であれば当たり前の基本方針のようなものが見えているのでしょうか。
今回のクリスマスライブは成功で終わったと思います。
2014年の乃木坂はいろいろな意味で方向を変えてこれたとも思います。
しかし、目指すものがAKBの公式ライバルとして、ミリオンセールができるグループにするならば。
10年続くグループにするのならば。
AKBが10周年を迎える2015年。
乃木坂ファンにとっても非常に大切な年になると思います。
メンバー、ファン、運営が納得しながら成長して行くことを切に望んでいます…
AKB 紅白の事はその③で書きますね。
(以下14日夜のセットリスト)
■セットリスト
01.制服のマネキン
02.気づいたら片想い
03.走れ!Bicycle
04.ガールズルール
05.君の名は希望
MC
06.ダンケシェーン(※カップリングリクエスト第10位)
07.失いたくないから(※カップリングリクエスト第9位)
08.13日の金曜日(※カップリングリクエスト第8位)
09.あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(※カップリングリクエスト第7位)
10.世界で一番 孤独なLover(※カップリングリクエスト第6位)
11.無口なライオン(※カップリングリクエスト第5位)
12.涙がまだ悲しみだった頃(※カップリングリクエスト第4位)
13.せっかちなかたつむり(※カップリングリクエスト第3位)
14.私のために 誰かのために(※カップリングリクエスト第2位)
15.他の星から(※カップリングリクエスト第1位)
MC
16.X'masメドレー/恋人たちのクリスマス(マライア・キャリー)~Last Christmas(WHAM)~ジングルベル~クリスマス・イヴ(山下達郎)~White Love(SPEED)~恋人がサンタクロース(松任谷由実)~Let It Go~ありのままで~(「アナと雪の女王」主題歌)
17.ぐるぐるカーテン
18.夏のFree&Easy
19.バレッタ
20.何度目の青空か?
<アンコール>
EN1.僕がいる場所
EN2.シャキイズム
EN3.ハウス!
MC
EN3.乃木坂の詩