10月の茨城県ひたちなか市議選ボランティアに続いて、11月10日(日)は栃木県大田原市へ選挙告示当日のポスター貼り、及び証紙貼りのボランティアに参加してきた。参議院選挙の宮城選挙区での三宅紀昭候補のポスター貼りも含めて3回目のボランティアとなる。
この3回のボランティアの経験に加え、同じく、N国の地方選挙に参加された方々と、大田原でのボランティア活動の後の打ち上げの席で、見聞した様々な話、数字分析などを背景に、自分なりにN国地方選挙の所感を文章で記録しておきたいと思う。
大田原とひたちなかの同じN国の梅選挙でありながら、その違いと新しい試みについて書きたいと思う。まず、ひたちなかの選挙では川崎候補が、早くから自分のユーチューブチャンネルを立ち上げ、また、自身のツイッターと連動し、日々の活動報告や、自身の考えや思いを積極的に、また、きめ細かく配信していくという、まさにネット選挙のスタンダードとも呼べるスタイルを知名度0からの候補が確立した点において、革新的な意味合いが非常に大きいと感じる。
Twitterで動画をリンク付けして、日々、発信することによって、新たなフォロワーを呼び込み、また、実際の動画の閲覧へと誘導することによって、具体的に候補者の顔が見え、声が聞けて、活動内容が見えてくる。その思いが動画を見ている側に伝わる。
私自身も、初期の段階からツイッター上で川崎候補の発信を知り、youtubeを見ていた一人だ。閲覧再生の回数は、選挙前の政治活動の段階での再生数は60前後だったと記憶する。コメント数は3,4件ぐらいだったが、そのコメントは明らかにN国を強く応援する潜在的なボランティアに参加する意思の強い人々だった。動画を見ながら、自分は何ができるかを真剣に考えている人たちだと、自身も含め、そのように思えた。
始まりは、まさに候補者が自身のチャンネルを開設し、拙いながらも自分の顔を出し、自分の声で画面の向こう側に自身の活動を発信することによって、あらゆる人が集結する原点になったと思われる。最終的には、川崎候補の日々の活動報告のユーチューブチャンネルの再生数は300回前後にまでなった。また、これとは別に選対本部の作戦会議の動画は2000~3000回と群を抜いた再生回数となった。
この動画の内容は、川崎候補の選対本部長であるO氏と、池袋立花演説初日からひたちなか市にて、北関東ブロックの状況を把握し、地方選挙の実情を調べながら、川崎候補の選対に裏参謀として加わった尾崎全紀氏と、そして、川崎候補を含めた3,4人の談話を編集なしで上げたものである。
このO氏にしても、尾崎全紀氏にしても、元をたどれば、川崎候補自身のチャンネル動画を予備情報として、選対として結びついた関係であり、ここがひたちなか選挙のコアとなった。さらに、3000回の再生閲覧者の中には、私自身も含めて、選挙前の事前、政治運動の状況、選対の活動方針、考え方を聞いて、どのように自分は参加しようか、何ができるかを含めて、具体的に考え、準備をすすめていた人たちが複数いたといえる。
結果的には、北は北海道、宮城、南は鹿児島、和歌山、愛知、岐阜、そして、隣県から埼玉、千葉、栃木と極めて意識の高いボランティアを終結させるに至った。さらに言えば、そのボランティアの集結を見て、選挙担当者の掛川議員を始め、大橋議員、遠藤議員、浜田聡参議院議員、田中政策秘書が応援に入り、川崎穂高の名前はN国選挙においては全国のN国支持者に情報が拡散された。
候補者自身がチャンネルを持ち、動画発信をし、それをツイッターを通して拡散するというスタイルは、N国選挙の基礎的要件として確立すべきものであるということが、ひたちなかでの最大の注視する点であったのではないだろうかと思う。
さて、しかしながら、ひたちなか市議選挙においての不十分だった点、うまく機能しなかった点について考察してみよう。これは関係者からの話を基に、自分なりな分析も含めての考察ではあるが、選挙運動の前の、事前政治運動の初動があと1,2週間早ければという点が上げられる。選挙戦後半、川崎候補のひたちなかでの知名度と、街宣での反応は、初期から比べると、比べ物にならないほど反応が格段によくなった旨、選対本部長からその経緯を伺った。
佐和駅でビラ配りをしている時に、わざわざ自転車で撃退シールをもらいに来た女子高生や、NHKの集金人の被害にあった方の相談を受けたこと、私が参加した、告示日当日の商業施設近所の街宣でも、高齢の女性が川崎候補に、自身のNHKの集金人の被害を相談しに来る場面にも遭遇した。
このような、ひたちなかの有権者である街の人との触れ合いと、会話、あるいはN国の候補者がひたちなか市で活動しているという認知活動という部分で、ひたちなかの選挙は時間が足りなかったという分析が伺える。また、選挙戦終盤の台風による被害と、市民の意識が選挙よりも台風の被害からの立て直しに向かい、投票日当日、やはり意識の高い有権者や、組織を背景にした有権者は投票行動に向かったものの、浮動票たる有権者は、どこに投票するかを考える以前に、投票に行くことをそもそも取りやめてしまったという状況に直面したことが、ひたちなか市議選においても不運なことだったと思われる。
N国の選挙において、投票率が高くなるという条件に加えて、候補者が具体的に、その街の有権者に認知されるという要件が、N国党の地方選挙での勝敗を大きく分ける点であると、考察される。さらに言えば、そこへ上乗せしてNHKの被害状況と、その候補者自身の対応が具体的に有権者に伝わることで、N国の存在意義も含めて、好意的な認知へ、そして、投票行動へつながるのではないかと、考えられる。
ここまでは、ひたちなか市議選を振り返った。ここからは11月10日(日)の栃木県大田原市の市議選告示日のボランティア参加を踏まえての分析に入りたいと思う。まず、大田原市議選に立候補されている猪瀬正郎候補は自身のyoutubeチャンネルを開設していない、さらに言えば、ツイッターも開設せずに今回の市議選に臨んでいる。
これは候補者ご本人から伺ったが、あえてこのような試みをしていると言う。ひたちなか市議選でのネットの拡散能力、影響を目の当たりにした私のような者にとっては、その点は若干、もったいなくも思えてしまう。しかし、猪瀬候補は梅選挙としっかりと認識した上で、今回の大田原市議選告示日まで、事前政治運動として、地道な地回りを続けてきた。
大田原市はひたちなか市に比べて、さらに地方都市の特色が色濃く、人口密度は極めて低く、市の面積は極めて広い、これは、複数の市町村が合併して新たに、大田原市となったためそのようになっているとも、候補者から話を伺った。
また、市の沿線駅である、野崎駅、西那須野駅、那須塩原駅などどの駅も商業施設もほとんどなく、駅に人が集まるという都会の駅の傾向は全く見られず、自家用車での送り迎えと、通勤時の乗降時以外は閑散としている。きわめて人が集まりにくい駅環境となっていた。政治運動当初は駅頭に立ち、撃退シールを500枚ほどなんとか配布したが、シールを受け取ってもらうために自ら、有権者の方に近づいて渡す点の苦労について語られていたのが印象深い。
猪瀬候補は告示日当日までの2か月半、候補者本人タスキをして、自転車に乗り、自転車に撃退シールを積み、1日50キロ近く、縦横無尽に大田原市を駆け巡るという超人的な活動をされていた。活動の目的は、N国の候補者が大田原市から立候補することを認知してもらうという、ほぼその1点に尽きると思われる。
道行く車の人にまず、小さく手を振り、顔が上がったり、目線が動いたり、反応があると、今度は大きく手を振って、自身の反応に強弱をつける。それを何日も何日も同じ道、同じ場所を何度も通りながら繰り返す、当然、車で動く人も同じ道を通り同じ時間にそこにいる。すると、候補者と有権者のドライバーで、明らかに見知り合っているという認知が生まれる。「あの人、また自転車に乗って走っている。手を振っている。」
そして、極めつけは手をにぎり、さりげなくぶっ壊すポーズをする。すると、小さな子供さんたちが反応し、そして、その親である大人も反応するという連鎖が生まれる点を、猪瀬候補はかなり注意深く観察されていた。そして、車の窓越しに撃退シールを手渡すというような状況まで生まれたということだ。
猪瀬候補が自転車でタスキを掛けて走り始めて、最初は全く反応はなかったが、2週間ほどで手を振られるようになったとのことだ、そこからさらに2か月、ひたすら自転車に乗って街を走り、手ふりを続けるという活動に時間を費やしてきた。
街の多くの人にN国のあの人がまた自転車で走って、手を振っているという認知を作り上げ、その反応が極めてよいことを、猪瀬候補は興奮気味に話されていた。これはある意味、ひたちなかで足りなかった活動を、大田原では全力でやり、その代わり、ネットでの情報拡散をほぼやらないで、地回りの認知拡大の活動による投票行動への影響を試す、実験的な試みをしていると猪瀬候補は話されていた。
ネットによる候補者の情報発信は、北関東ブロックにおける比例票の掘り起こし、N国党の認知度拡大に大きな意味があるので、この点は、私個人としては、ネットの活動もツイッターなどはやられたらよかったのではないかと思う部分もあったが、候補者自身で一人活動するのに限られたマンパワーで動くとき、やはりなんでもかんでもやれるわけではないので、そこは難しかったのかもしれない。
それでも、大田原市議選告示日は、私自身は川崎穂高さんのツイッターから大田原市議選のボランティア募集を聞いて、今回も仙台から新幹線に朝刊配達後飛び乗って、参加した。ボランティアに参加された方は、ひたちなかと比べれば、やはりだいぶ少なかったが、地元の大田原や那須塩原の方がかけつけてくれて、地理に明るいということもありポスター貼りも順調に進み、また、ひたちなか、大田原両選挙に共通して言えることは、youtuberの神秘麗子さんが駆けつけてくれてライブ配信をしていただけたことにある。この影響はやはり大きく、情報は拡散されたと思う。
選挙のボランティアの現場の楽しい空気感や、人同士の交流が生まれている風景は、それを動画で見ている人たちに、きっと印象として残り、近場でN国の選挙があるという情報をつかめれば、ボランティアに参加する呼び水として神秘麗子さんの動画が大きく意味をもつことになると思われる。
ただ、気をつけなくてはならないのは動画発信は極めて広域に広く薄く認知を広げる活動であり、N国にある程度関心があり、情報を集めようとツイッターやyoutubeにアンテナを立てて探している人には有効であるが、一般の、その地方選挙が行われる都市の人々への拡散力は極めて弱く、動画の再生回数や、現場でのボランティアの盛り上がり、駅前での街宣での反応など、あまりに好反応で熱量が高く感じられると、それがそのまま投票行動につながるのではないかという錯覚を起こしかねない点が、かなり注意しなければならないだろうという点、N国の地方選挙、松、竹、梅に関わらず極めて留意しなければならない点であることは、関係者全員が共有すべき情報だと思われる。
その点、大田原市議選の猪瀬候補がやられている自転車地回り手ふり活動が、どのような結果につながるかは、ボランティアに参加し、話を伺った者として注目したい点である。候補者youtubeとツイッターの連動、動画発信、それに加えて、認知度を上げる地回り、そして、従来のポスティング、折込チラシ、街頭ビラ配り、いろいろな組み合わせ方を、都市事情、人口密度、集合住宅や戸建ての違い、駅事情などなど含めて、組み合わせて計算して活動する必要がある。ある一つのスタイルで固定してしまうことは極めて危険だと思われる点、考察される。
自転車の地回りでなくとも、候補者がある一区画の街を練り歩き、それと同時間帯、同じ区画で選挙カーが音声を流して回る。候補者は道行く人々に歩きながらあいさつし、手を振る、場合によってはNHK集金人の被害について尋ねてみてもいいかもしれない。そして、その場で持っている撃退シールを渡す。これを、また別区画で繰り返す。3日に1度ぐらい戻ってきて再び、候補者は歩いてまわり、街宣車は音声を流しながらまわる。街宣音声を聞いて、外でN国の候補者を見かけるという状況をつくる。そして、候補者は有権者にあいさつをする。手をふる。
また、街宣によりある程度、音声でN国の候補者がまわっていることを認知させた上で、ポスティングや折込チラシをまくのと、全くの認知活動なしの状態で、ポスティング、折込をするのでは、効果的にかなりの差が出るのではないかと考察される。
私自身、新聞配達をしてポスティングであふれるポストを見るたびに、このポスティングが返って逆効果となり、有権者ならぬお客様に、不快な悪印象を与えているのではないかと日々感じる。この点、折込チラシは新聞を購読している方に限定されるが、折込チラシのチラシを受け取るという正統評価は高いように思われる。
物理的に全戸配布をするためと称して、乱暴に、またお金をかけてポスティングすることの功罪をしっかり考えるべきだと思われる。その点、あいさつ手ふり、相談などはお金もかからず、認知度も上がり好印象につながる。その後でのポスティング、そして、動画などネットへの誘導、順番が極めて大事だと思われる。
以上、かなりの長文となってしまったが、N国の関係者皆様がこれらの点、考えていただき、実際の選挙運動や政治運動で役に立てていただけたら幸いです。
記 プレスカブ乗りさてつ
