結愛ちゃんを見殺しにした児童相談所の大罪

サボタージュ職員への罰則規定が必要だ

 

https://toyokeizai.net/articles/-/224517

 

>私は何よりも児童相談所職員が、「手が足らない」「事件性がなかった」などと理由を並べ、サボタージュに近い仕事ぶりでも何の罪も問われないことが繰り返されている点に、強い憤りを覚えます。

 
>佐々木拓夢ちゃん、斎藤理玖くん、坂本愛羅ちゃんたちは、まだ記憶に新しい名前です。2006年に京都府長岡京市で虐待・餓死した3歳の佐々木拓夢ちゃんは、その年の6月から10月の間に、少なくとも5回の住民や自治会から虐待の通報をしたのに、児童相談所も警察も動かなかったことで忘れられない事件です。
>拓夢ちゃんの姉(6歳)がトイレの窓から道行く人に、「なにかたべものをちょうだい」と訴えて保護されている間のできごとでした。
 
>児童相談所は一度も立ち入りをせず、電話で父親に確認しただけでした。「はい、実は虐待しています」と認めるとでも思ったのでしようか。
 
>2014年に発覚した厚木市の理玖くんの事件も凄惨でした。マンションの一室に閉じ込められ、パンかおにぎりを、虐待する犬に与えるように与えられた5歳児の理玖ちゃんは、立ち去ろうとする父親の服を衰弱する身で引っ張り、最後に「パパ」と呼びました。
>その前の歩ける時には、おむつ姿ではだしで道を歩いているのを「迷い子」として保護されましたが、警察と児童相談所は家に帰しているのです。
>その後、与えるパンなども週に1~2度になり、生きていたら中学に入学する年になって、ゴミまみれの中で白骨体で発見されました。
>小学校入学時にも発見されるチャンスはありましたが(手遅れでしたが)、この問題について誰一人責任を問われていません。
 
>2014年に2歳で虐待死した愛羅ちゃんは2本の肋骨の骨折や40カ所の傷やあざを負い、虐待死しました。虐待を疑われる通報で、その死の5日前に駆け付けた警察署員は「服を脱がせるタイミングがなく、(虐待の痕を)発見できなかった」と言ったと報じられました。
>「駆け付けた」だけで、彼らの任務は終了していたということです。
>この時も児童相談所は半年以上愛羅ちゃんの姿を確認していないのに、「母親は問題ないと言っていたから」と言い逃れをしています。
 
>結愛ちゃんは目黒区に引っ越してくる前の香川県善通寺市で二度も、下唇などに傷を負いながら外に出されているところを保護されています。
>その時は父親への思いを、言葉ではうまく言えないと手紙でサラサラ書いたそうです。
>恐怖が強かったのでしょう。
>「パパ、ママ、いらん」「お父さんにたたかれた」「けられた」「まえのパパがよかった」とも言っていたそうです。
>そして二度とも父親は書類送検されたのに不起訴になり、一時保護も解除されています。その後の病院からの虐待の痕跡の通知にも保護装置は取られていませんでした。
>本来であれば、この段階で彼女の命は救えたはずでした。
 
>香川児童相談所では「指導措置を解除したが、支援の必要はあり、緊急性の高い事案として継続した対応を求めた」としています。
>しかし品川児童相談所では「緊急性が高いと言う説明はなかった」と反論したと報じられています。
 
>2月9日に品川児童相談所は結愛ちゃん宅を訪問しています。
>母親が「関わってほしくない」と言ったということは、重度の虐待のサインですが、すごすごと引き下がっていますが、この時点でも厳正に対処すれば、警察と連携して命を救えたはずです。
 
>結愛ちゃんの継父と実母の間にできた弟は両親と共によく外食していたそうで、実母は、自分の立場が危うくなるのを恐れ、夫に従い、見て見ぬ振りをしたとか。
 
>事件が起こるたびに、「二度と繰り返さないよう、これから会議をし、検討します」と繰り返してもきました。
>ところでいくら会議しても教訓が生かされない以上、それらはすべて、ポーズにしか見えません。
>彼らは前例主義とポーズだけで給料がもらえる結構な身分だと言わざるを得ません。
 
>例えば結愛ちゃんの事件では、先の2月9日に、面会を母親に拒否された段階で、そのまま放っておいた児童相談所職員とその上司等は、明確に不作為の罪に問われる法を作るべきです。
 
>今回もまた、不作為の罪に問われる公務員は一人もいません。
>「胸は痛む」という道義上の責任があるだけでしょうか?
 
****引用終わり**********
是枝裕和監督の「万引き家族」を見た。
私の大好きな「ろくでなし」ばっかり出てくる映画で、とても良かった。
 
悲惨と幸福が渦巻くすさまじい映画なんだけど、それがかすむ、あるいは相増す現実の事件が、かつてない強さを持って問題提起をしている。
上記記事もその一つ。
 
が、上記事件を含む児童虐待の黄金パターン「連れ去り母と、その男」という問題の根源に切り込む覚悟は、日本の社会にも、マスコミにも、行政にも、政治にも、司法にも無いだろうね。
 
「日本死ね」とか、
何かにつけて政府を批判する野党のおばさん達も、本事件にはだんまりなのは、その原因が「母性擁護」に行きついてしまうから。
 
つまり、残念ながら、こうい虐待は今でも氷山の一角だし、今後も事件は続く。
 
親子断絶防止議員連盟の皆さん、
共同養育支援議員連盟の皆さん、
この事件では野党のおばさん達は(比較的)おとなしくしてるから、
社会的コンセンサスを得る最初で最後の機会と思って一気呵成に活動して欲しい。