知人のFBにバスシャワー水栓からの水漏れが止まらないとの投稿あり、昔の職場の上司で慕う方だったので修理を勝手でた。(もう10年近くお会いしていなかったのもあって)


これである。


バルブユニットを止めるナットを緩めるべく戦ったらしいが挫折し工務店さんに修理依頼するも連絡無くなしのつぶてで困っていたらしい。


自宅から2時間かけて訪問するも、久しぶりにお会いしたので先に談笑。大変ありがたいお話しを沢山いただきました。


さて、修理にとりかかります。

2時間かけての訪問なので工具がない、外せないで修理断念を絶対に避けるべく、あらゆる事態を想定し大量の工具を持参しました。


案の定、カルキと水垢で完全にナットが固着。普通のバラし方では太刀打ちできません。

そこはオーバーホールで鍛えたスキルで対応。


外れました。

ポイントは

・一気にナットを緩めようと思わないこと。

・固着物に浸透するよう適切な液と浸透手順をとること。


でしょうか。

このナットもガチガチでナットのかかりが非常に滑りやすい2面カットでしたので、舐めない様にプライヤーを当てます。(戦った時に滑ったのか少々肩部が削れていました)


液はシリコーンオイルもしくは5-56をほんの少し(5-56は樹脂を傷めるので除去は慎重に)


一旦ナットを閉める方向に回すとほんの少し回ります。つまりネジ部に隙間があるわけです。その隙間に少しずつオイルを染み込ませナットを緩めていきます。ナットをハンマーで軽く叩いて固着部を破砕しつつオイルを浸透させます。


外した後もナットと水栓本体の両方のネジ溝をワイヤーホイールで丁寧に磨いておきます。


交換するバルブユニットはA-3059ですが、種類があるので気をつけて下さい。


ナットを外せてもバルブユニットが非常に抜き難いです。バルブシャフト部を別種のプライヤーでしっかり掴んで、水栓本体との間にかいもの(木片)を挟んでテコの原理で抜き取ります。


新しいユニットには固着と水漏れ防止の為に、私がおまじないの様につかっているシリコーングリスを塗布しておきます。シリコーンでないとダメです。


無事交換完了し水漏れシャットできました。


真似るのは構いませんが、リスクはそれぞれ状況により異なります。各人責任持って施術して下さい。


持って行った工具

・プライヤー及びスパナ12種(うち水道用は4種)

・ワイヤーホイール(リューター 一式)

・油脂一式(シリコーンメインに5種)

・施工後の清掃様に研磨スポンジ3種

・クリーナー材3種

・小型ハンマー2種

・ドライバーほか一式


車の中工具だらけになりましたw


では