4.26デビュー。

これは、西武30000系のデビューを宣伝するキャッチフレーズでした。それにしても「4.26」という日付の表し方自体、プロレスファンっぽいですね(笑)。

…余談はさておき、この「スマイルトレイン」西武30000系は、デビュー前から愛好家のみならず、沿線住民や一般利用者からかなり高い関心を集めていました。

それというのも、この車両は、最近四角張った外装が主流だった中に、曲線を多用した、それでいて流線形とも違う穏やかなデザインを採用したことや、内外装のデザインに西武鉄道の女性社員も積極的に参画し、彼女たちの意見が多く採り入れられたことなどがその理由でした。


そんな車両が今日、華々しくデビューを飾ったわけですが、管理人はあいにく午前中は仕事。ですので、その仕事を終えてから、西武新宿駅に向かいました。既に昼前の拝島行きの急行に入っていたという目撃情報を得ておりましたので(情報を下さった方、この場を借りて御礼申し上げますm(__)m)、午後2時前ころに西武新宿駅に参りました。

30分ほど待ちましたが、やはり30000系目当てと分かる同業者もちらほら。


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西武新宿駅の自動販売機には商品の見本の上に30000系車両のペーパークラフトが


驚いたのは、およそ鉄道に興味のなさそうなカップルが、「今日から新車走るんだよね」「見たいけど、時間がないなあ」などといった会話を交わしていたこと。一般利用者への浸透の度合いも十分で、いやが上にも期待が高まります(^^)


待つこと30分、ようやく「本日の主役」30000系38101Fが登場!


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第一印象は…鉄道車両にこんなデザインもあったんだ、ということです。

それまでの鉄道車両は、「丸み」といえば流線形ばかりで、このような曲線の使用法もあったのか、と目から鱗が落ちる感じでした。これぞまさに「コロンブスの卵」。

管理人も乗車して、3号車38301に席を占めます。

座席の座り心地は、「日立Aトレ」でデフォとなっている「極悪岩座席」ではなく、かなりクッションも改善されています。しかし、背中を寄りかからせる部分のカーブがしっくり来ず、しっかり支えてくれる感じ…管理人がよく言う「ホールド感」がなく、その点が物足りないのですが、それでもそれまでの「日立Aトレ」シリーズに比べたら(阪急9300を除く)、その座り心地は雲泥の差があります。


高田馬場で多くの乗客を迎え、立ち客も。

車内を探検・撮影したいのは山々ですが、他のお客の迷惑になっては…と、しばらく自重。30000系の乗り心地を味わいます。

乗り心地は…走行音は極めて静かで、遮音性は抜群ですね。田無までの通過運転区間も、モーターの唸りがそれほど気にならないのにはびっくりしました。それと揺れが少ないことも評価できます。


田無で大量下車があり、小平でも拝島や西武遊園地方面へ向かう乗客が降りましたので、車内は空いてきました。そして東村山で多摩湖線への乗り換え客を降ろすと、あとは所沢へ。
所沢で同業者(笑)が大量に乗車してくるのでは…と考えた管理人は、所沢到着直前に、車内各所の撮影を敢行。


まず貫通扉はこうなっています↓



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貫通扉はガラス張りで、同じ「日立Aトレ」の東京メトロ10000系に相通じるものがある


最も注目される座席ですが、一般席・優先席を御覧に入れましょう。

まず一般席↓


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一般席は青系統のロングシート

背ずりの中央部が僅かに盛り上がっているのがお分かりいただけるだろうか?


ここも曲面を多用した印象的な造形ですが、優先席はもっと特徴的です。

では優先席を↓


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優先席はオレンジをベースにハートの連続マークが入っている

(ハート=思いやり、連続=人と人とのつながり、という意味か?)


15時13分、この電車の終点・新所沢へ。

座席に座っていても、全く疲れやお尻の痛さを感じないのは素晴らしいことでした。最近、座席が固い、ホールド感のない座席が多いのですが、この座席はなかなかいいですね。ただ長時間座っていると、背骨のカーブと座席の背ずりのそれが合わないので、腰が痛くなって来そうですが(^^ゞ


新所沢到着後は、愛好家や一般利用者が入り乱れての撮影タイムとなりました。


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印象的な30000系の外装 真ん中だけがエメラルド、両端はブルーで、グラデーションではない@新所沢


この30000系、完成前のイラストを見る限り、外装はグラデーションのような帯が入るように思えたのですが、そうではなかったようです。

しかしこれ、青・エメラルドとも、細い帯が何本も入っていますから、模型にするのは大変でしょうね(←模型鉄ならではの心配)。

下の写真↓を御覧いただければ、30000系への関心がいかに高かったかがお分かりいただけるものと思います。


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ホーム上は「即席撮影会」。集ったのは愛好家だけではなかった@新所沢


管理人は、デビュー当日に30000系に乗車できたことに大いに満足し、この後新所沢駅構内のベーカリー&カフェでお茶した後、15時31分発の国分寺行きに乗車しました。この電車でこのまま国分寺に行こうかと思いましたが、所沢で「小江戸」に乗れることが分かってまたまた気が変わり、所沢で下車し、特急券を購入して「小江戸」に乗車、西武新宿へ帰りました。


この30000系は、車体の横幅が2.93mあるため、車両限界の関係で副都心線には乗り入れることがありません。なので4年後も東急東横線やみなとみらい線に来ることはなく、純粋に西武線内でのみ使用される車両です。そのことはやや残念ですし、またこの車両の就役によって、名車101系が退役に追い込まれるのは寂しいものです。しかし、西武線の沿線住民にとっては喜ばしいことですし、また世代交代は世のならいです。

この車両は現在は新宿線系統でのみの運用で、池袋線系統でのデビューは来月からということですが、西武グループの新しいスローガンである「出かける人を、ほほえむ人へ。」を具現化する車両であることは明らかです。この車両の就役で、西武線の利用者が「ほほえむ人」になれることを期待したいものです。