夜中の2時ごろ、予定通り目が覚め、朝食?をしっかり取り、3時前に出陣としました。

今回は兎に角、下山後の19時には上高地の通行規制箇所を通過することが命題で、その為には17時には駐車場に戻ってきたい…それが頭から離れない一日となります。

 

まずは指導センターで登山届を出し、24時間空いている有難き綺麗な屋内トイレでの所用も済ませて、左俣林道側を進んで行きます。

去年の秋口の6時ごろ、奥穂高方面を目指しに来た時のごった返しの人出とは大違い、というか俺以外誰もいない中、淡々と歩く。この道は以前、双六岳方面から下山する際に通っており、平坦な道が続くのを知っているので、不安は無い。

 

大方1時間歩いたところで笠新道入口というポイントに着いた。ここ迄は標準コースタイム(以降、CTと記載)通り。

そこから先は覚悟はしていたが、容赦ない登りが延々と続く。

 

日帰り登山がギリギリ厳しいコースだし、山頂の山荘は今期は休業で、テント設営も禁止されているようだが、万一の装備としてテント・寝袋を詰め込んだ装備だったのだ。これが無ければ、もう少し楽に登れるだろうが。

なるべく早く登り切りたいが、脚がやられるのにも気を付けなければ。痙攣で時間ロス→タイムアップで引き返し、なんて嫌な想像も働くし。

 

まんま山道方向を覆い隠すようにぶっ倒れている大木があり、乗り越えていくのが結構しんどかった。

1時間強登ったところで、脇に目を向けると活火山・焼岳の雄姿がよく見える。天気は良さそうなのは何より。

こっちは穂高連峰方面。笠新道を登り始めてから3時間近く経って、この高さ。ヤマレコのレポートでは、4時間くらいで稜線の分岐点に出ている人も見掛ける。俺もそれに近付きたいが、この区間の標準CTは6時間。

しかし、途中目印になるスポットも無いもので、早く稜線ポイントを確認したいところ。
ちなみに途中で、健脚の人に抜かれている。最初は女子、二人目は男子だったが、今回の登山道全般で遭ったのはこの二名のみ。

 

やがて一気に開けた景色の場所に出て、気が楽になりかけた。ここが杓子平か…。

しかし、その先がまたまた急登。遠い先に見えた男子の姿に、まだあんな高いところまで登らなきゃならないのか、と愕然。

 

新穂高温泉~笠山頂全般の標準CTは往路9時間とされているが、それを7時間目標とし、10時ごろ山頂に着ければ、復路も同じ時間と見積もって17時に駐車場に戻れる、ザックリこうしたスケジュールを描いていた。

 

ペースがだいぶ落ち、リカバリするイメージも沸かないので、山頂までは諦めか…、が頭をよぎってきた。稜線に出れた処でザックをデポするつもりだったが、途中で若干平たくなっている処に来たら、もう大ザックを背負う気力がなくなってしまい、デポは此処でいいや、と。

やや長めの休憩、荷物の小ザックへの詰め替えなど、そんな時間も惜しかったりするものですが(苦笑)。

この子を頂上まで連れて行ってあげることは出来なさそう…とも悟り、ここで記念撮影。

兎に角、行けるところまで行って引き返しか?

 

何とか稜線分岐点に出れたのが、9時半。

ここから山頂までのCTは1時間20分。息吹き返して1時間で行けたとしても…

 

ある程度のアップダウンがありそうな稜線だが取り敢えず進んで、10時になったらまた考えよう。

 

一つ一つのピークを過ぎる度、もう一つ先までは行ける、を重ね…、目標の10時をチョイ過ぎてこの距離に。

山頂の窪みに笠ヶ岳山荘も見える。安全策を取りここまで来た最大限の努力を以て満足とするか…、折角なのだから最後まで行くべきか…

 

結局、進んじゃいました。

小屋は勿論無人で、禁止されているテントを張っている人もいません。

最後の山頂まで…、只今、10時40分。

良かったね~!

 

 
稜線の引き返しでは日差しがそれなりに強く、頭もクラクラ。手持ちの水もセーブしたいので、脇の雪塊を頬張って節約しました。1時間で戻って来れる筈の分岐点になかなか着かないので、もしや通り過ぎてないか、など焦ったりもするし…

ここから急下り箇所を進み、デポした大ザックを再装備。

 

杓子平の標まで戻ってきた。行きは雲が掛かっていた為か気付かなかったが、笠ヶ岳山頂が普通に見えるんだね。ここで距離感が掴めていれば、ずっとマシなペース配分が組み立てられたのかもしれない…

 

よくもこんな急坂を登り続けてきたな…、と感心するほどの下りを進んで行くが、このペースじゃまずいんじゃネ? と悟ったあたりから慌て加減に上げて行きます。樹林帯で風通し悪い中、大汗掻き掻き状態となったが、笠新道入口が見えてきてひと安堵。

ここに目標時間よりは30分早く着いた訳です。湧水を頭からかぶり、あとは1時間の、平坦な道の戻りだけ。

東京に無事帰れるのだ、と。

 

下山届を登山指導センターに提出後、振り返った景色。聞けば本日の登山届の提出者は17パーティ、人数にして30人だと。

穂高岳の上高地側は5月下旬から地震頻発で大掛かりな雪崩・がけ崩れがあったと報道されていました。それに加えてこの度の大雨土砂災害・河川氾濫、そして国道158号線の道路閉鎖…

そんな中での今回の笠ヶ岳は、奇跡的な穴場だったと言えるでしょうか。

 

駐車場に戻ってきた。昨日は2~3台しか泊っていなかったので、これでもそれに比べて増えているのです。

 

<当日の行程>

新穂高P5駐車場2:55→3:02新穂高登山指導センタ3:11→3:22登山口ゲート(双六岳・笠ヶ岳方面)→4:30笠新道登山口→7:56杓子平→9:29笠新道分岐→10:34笠ヶ岳(山荘)10:44→11:58笠新道分岐→13:12杓子平→15:37笠新道登山口→登山口(双六岳・笠ヶ岳方面)→16:39新穂高登山指導センタ(拾得物届出で15分くらい滞在)→17:04新穂高P5駐車場

 

※ 実は…

  正確にピークハントはしていません。本当にこれが時間的に限界、と感じた処で引き返しちゃった。あと、10分程度なのだが、そういう無情な決断だったのです。でも、こんなハンデの中そこまで行ったのだから、百名山86座目の登頂扱いとしちゃいます。

 

 

最大の関門・上高地の片側通行規制箇所は18:28分に通過。19時過ぎたら、翌朝7時半まで待ちぼうけ。仕事も出来なくなるんだ。

 

下山後、すぐ近くの温泉で一風呂いきたいことろでしたが、思ったより荷物整理に時間がかかって、断念。

然るに、関門を通過してから、行きと同じ乗鞍高原温泉に寄り、白濁硫黄泉で体を癒すに至りました。

湯けむり館の露天風呂は、この時期の明るさ的には19時半ごろまで乗鞍岳の景色が眺望できるのですね。

 

 

東京までは粛々と夜道を戻り、レンタカーも店舗営業開始時間の7時に無事、返却できました。

 

 

よろしければクリックをお願いいたします。

 

にほんブログ村 旅行ブログ 温泉・温泉街へ
にほんブログ村