「元三大師図」
透明水彩・アクリル絵の具 紙 2015年
平安時代の天台宗の高僧 良源の異名を
正月三日に生まれたので「元三大師」と呼びます。
良源は 延暦寺中興の祖で、カリスマ的霊能者で、おみくじを初めてつくったとそうです。
良源73歳の時に、疫病が流行り、人々は大変苦しんでいました。
この難儀を救うため、良源は大きな鏡に自分の姿を写し、静かに瞑想に入ると、鏡のなかにはみるみるうちに骨ばかりの鬼の姿が映りました。
その姿を弟子のひとりに描き写させ、
絵を版木に刻み、お札に刷って配ると、
護符を戸口に貼った家は、疫病は元より、一切の災厄にかからなくなりました。
その時の姿を 写し取ったものを通称
「角大師」と呼び、魔除けの護符となりました。
角大師のお札を 初めて見た時は まるで トランプのジョーカーみたいで驚きました。
「角大師」のお札は 天台宗のお寺にあります。
怖い鬼形というより、西洋の悪魔みたいな 何だか可愛らしい姿をしています。
本日は 大明日+月徳日!
ダブルで縁起の良い日だそうです。
流行り病がおさまりますように。
