奥三河・花祭りの神楽で
「牛頭天王島渡祭文」というものがありました。
ある時 牛頭天王は御后、七人の御子ら眷属達と共に桑の木で作った船に乗り、日本へ渡ろうとしていたら、海の中から
真っ赤な毒蛇が追いかけてきました。
牛頭天王が「お前は誰か」と尋ねると、「自分も牛頭天王の御子であり、自分だけ置いて行かれるのは納得いかぬ」と答えます。
お后は生んだ覚えが無いと言いますが、
赤い毒蛇は
「御子達を生んだ後の七度の後産を竜宮の
<ちさんが池>に捨てたモノから
自分は生まれたから吾も家族の一員である。」と申します。
御后は
「吾子と名乗るのなら吾乳飲んでみよ」と
七人の御子と赤い毒蛇に飲ませると、
乳は甘露の味で不老不死の薬となり、
赤い毒蛇は十一面観音の姿になり、
牛頭天王家族の一員として認められ、
皆で日本に渡って来ましたというお話を
元に作った作品が5月10日にアップしたものです。
この赤い毒蛇が 蛇毒気神たどくけのかみです。
山本ひろ子先生の「異神」という本があります。
中世日本の秘教世界をこちらの本で知りました。私にとってのバイブルです。
本日一粒万倍日!
今日蒔いた一粒の籾は 何万倍になり実ると言われています。
牛頭天王のご利益は 疫病退散です。
牛頭天王ファミリーの末娘の蛇毒気神は
怖いカミサマとして、畏れられていたとの事なのでご利益の力がハンパないと思います。
流行り病が収まりますように。
疫病退散!!!
「蛇毒気神図」たどくけのかみず 油彩・キャンバス 2015年
