流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。


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皆さん、3連休をどのようにお過ごしですか…?私は昨夜、黒沢清監督の「散歩する侵略者」を見てきましたが、見るに堪えない大変な駄作でした。彼の製作した映画は以前より難解で映像そのものが抽象的で、シンボリックなショツトが多いな…、映画としての娯楽性を無視した作品が多いな…と思っていましたが、今回は誰のまねをしたのか、劇団上演作品を映画化したので、彼の良さが消えていて、滑稽で漫画チックな駄作に終わっていました。3連休には是非、家に閉じこもって、ここに挙げた「ナチズムとホロコースト」の作品をジックリ観賞してください。


(赤文字は既に映画館で鑑賞した作品と映画ブログで紹介した作品です)

①『ミケランジェロの暗号』(2011年公開、ヴォルフガング・ムルンベルガー 監督)
②『黄金のアデーレ 名画の帰還』(サイモン・カーティス監督、2015年公開)
③『ミケランジェロ・プロジェクト』(2013年公開、ジョージ・クルーニー監督。)
④『アドルフの画集』 (2002年公開、 メノ・メイエス監督)
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⑤「顔のないヒットラーたち」 (2014年公開、ジュリオ・リッチャレッリ 監督)
⑥「スベャリスト/自覚なき殺戮者」(1999年公開、エイアル・シヴァン監督)
➆『アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち』(2015年公開、ポール・アンドリュー・ウィリアムズ監督)
⑧『愛を読むひと』(2008年公開、スティーヴン・ダルドリー監督、ベルンハルト・シュリンク原作。デヴットヘア脚本)
⑨『ハンナアレント』(2012年公開、マルガレーテ・フォン・トロッタ監督)

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⑩「黄色い星の子供たち」 (2010年公開、ローズ・ボッシュ監督)
⑪「サラの鍵」(2010年公開、ジル・パケ=ブランネール監督)

⑫「ライフ・イズ・ビューティフル」(1998年、ロベルト・ベニーニ監督)
⑬「縞模様のパジャマの少年」(2008年、マーク・ハーマン監督)
⑭「さよなら、アドルフ」 (2012年公開、ケイト・ショートランド監督)
⑮「悪童日記」 (2013年、ヤーノシュ・サース監督)
⑯「バティニョールおじさん」 (2002年公開、ジェラール・ジュニョー 監督)

⑰『ソハの地下道』(2011年公開、アグニェシュカ・ホランド監督)

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⑱「あの日のように抱きしめて」 (2014年、クリスティアン・ペッツォルト監督)

⑲「シンドラーのリスト」 (1993年公開、スティーヴン・スピルバーグ 監督)
⑳「アンナとロッテ」 (2002年公開、ベン・ソムボハールト監督)

㉑「ヒトラーの贋札」 (2007年公開、ステファン・ルツォヴィツキー 監督)

㉒「ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼- (2002年公開、コスタ=ガヴラス監督)

㉓『ワルキューレ』(2008年公開、ブライアン・シンガー監督)

㉔『杉原千畝 スギハラチウネ』 (2015年公開、チェリン・グラック 監督)

㉕『ヒトラー暗殺、13分の誤算』 (2015年公開、オリヴァー・ヒルシュビーゲル監督)

㉖『帰ってきたヒトラー』 (2015年公開、ダーヴィト・ヴネント監督)

㉗『奇跡の教室/受け継ぐ者たちへ』 (2014年公開、マリー=カスティーユ・マンシヨン=シャール 監督)
㉘『栄光のランナー/1936ベルリン』(2016年公開、スティーヴン・ホプキンス 監督

㉙『ソフィーの選択』(1982年公開、アラン・J・パクラ監督)

㉚『手紙は憶えている』 (2015年公開、アトム・エゴヤン監督)

㉛「わが教え子ヒトラー」(2007年公開、ダニー・レヴィ 監督)

㉜「ディファイアン」(2008年公開、エドワード・ズウィック 監督)
㉝「アイアン・スカイ」( 2012年公開、ティモ・ヴオレンソラ監督)

㉝「善き人」(2008年公開、ヴィセンテ・アモリン監督)

㉞「サウルの息子」 (2015年公開、ネメシュ・ラースロー監督)
㉟『戦場のピアニス2002年公開、ロマン・ポランスキー監督)
㊱『夜と霧』(1955年公開、アラン・レネ 監督)
㊲「灰の記憶」(2002年公開、ティム・ブレイク・ネルソン 監督)

㊳「謀議」 (2001年公開、フランク・ピアソン監督) 

㊴「ナチスが最も恐れた男」(2008年公開、エスペン・サンドベリヨアヒム・ローニング 監督)

㊵「囚われのサーカス」(2008年公開、ポール・シュレイダー監督)

㊷「アウシュヴッツ行最終列車~第三帝国ホロコースト」(2006年公開、 ダーナ・ヴァヴロヴァ、ヨゼフ・フィルスマイアー監督)

㊸「消えたその声が、その名を呼ぶ」(2015年公開、ファティ・アキン 監督)
㊹『白バラの祈り』(2005年公開、マルク・ローテムント監督)

㊺「エリート養成機関 ナボラ」(2004年公開、デニス・ガンゼル監督)

㊻「ヒットラー最後の12日間」(2004年公開、オリヴァー・ヒルシュビーゲル 監督)

㊼「カティンの森」(2007年公開、アンジェイ・ワイダ監督)

㊽「あの日あの時愛の記憶」(2011年、アンナ・ジャスティス監督)

㊾「誰がために」(2008年公開、オーレ・クリスチャン・マセン 監督

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㊿「ブラックブック/ZWARTBOEK/BLACK BOOK」 (2006年、ポール・ヴァーホーヴェン監督)

 

51≫「アイヒマンの後継者/ミルグラム博士の恐るべき告発}(2015年、マイケル・アルメレイダ監督)

 

52≫「ナチス、偽りの楽園/ハリウッドに行かなかった天才」(2011年、マルコム・クラーク監督)」

 

53≫「愛の嵐」(1974年、リリアーナ・カヴァーニ監督)

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今回のDVD特選映画≪ナチズムとホロコースト≫は、最近観賞したDVD4本を追加掲載しました。そろそろこのテーマの≪ブックレビュー≫を掲載しないとな…と思うのですが、なかなか1冊目の本がきまりませんネ。全く根拠のないアーリア人の純潔性と優秀さを守るために、ユダヤ人弾圧の背景になった「人種偏見」の思想的背景を論破する、G・ルカーチの『理性の破壊』にしようかな、と思ったのですが、私の本棚からなかなか見つかりません。確か、白水社の著作集を買ってあった筈なのだがな…。
 

ブラックブック/ZWARTBOEK/BLACK BOOK』 (2006年、ポール・ヴァーホーヴェン監督)。

新作公開映画の紹介記事を「特選映画」に掲載していますが、9月掲載のブログにゲームソフト会社の女社長・ミシェル(イザベル・ユペール)のレイプ事件『エル ELLE』(フィリップ・ディジャン原作)でポール・ヴァーホーヴェン監督の作品をとりあげています。「ブラックブック」も彼の監督作品です。第二次世界大戦中のチス・ドイツ占領下のオランダを舞台に、ドイツ軍の統治が手薄な南オランダへ船で逃げる途中の、女性歌手ラヘルと裕福なユダヤ人家族が、逃亡中に裏切り者の密告でドイツ兵の襲撃を受け、ラヘル以外は皆殺しにされる物語でした。彼女は復讐を忘れずにユダヤ人であることを隠し、ドイツ軍の情報将校ムンツェ大尉の情婦のような役割で秘書になり、スパイ活動を始める。オランダ出身のポール・ヴァーホーヴェン監督ならではの、故郷オランダで制作した戦争&サスペンスです。


ポール・ヴァーホーヴェン監督は、この作品以前にハリウッドで、犯罪都市と化した近未来のデトロイトで、自動車産業で成功した巨大コングロマリット企業・オムニ社は、警察を民営化して、凶悪犯罪対策に、サイボーグ警官、ロボット警官を配属した『ロボコップ』(1975年公開)や、地球外の惑星を舞台にアーノルド・シュワルツェネッガー主演のSFアクション『トータルリコール』(1990年公開)や、シャロンストーン主演のエロティック・サスペンス『氷の微笑』(1992年公開)や、巨大化した昆虫と地球人との戦争を描いたSFアドベンチャー『スターシップ・トゥルーパーズ』 (1997年公開)など、ハリウッドで次々ヒット作を公開していた。映画好きにはお馴染みの作品ばかりです。この「ブラックブック」は、監督が満を持して公開した力作です。


7才頃までオランダのハーグに住み、近くにナチスの軍事基地があったせいで連合軍の激しい空爆を受け、故郷の街の道端に戦争の爪あとそのものの悲惨な死体が転がるなど、戦場の生き死の凄惨な環境が生活の隣にあった影響か…、同じ≪ナチズムとホロコースト≫の作品でも、サスペンス色が濃厚で、ヤハリ監督独特の戦争作品のスタイルですーネ。

 

ユダヤ人であるにもかかわらず、名前をラヘルからエリスに変えて、ドイツ軍将校のムンツェ大尉の情婦になってスパイ活動を始める。アウシュヴィツに収容された女性には、ガス室に送られるか、女としての美貌と肉体がドイツ軍将校の目に留まり、事務室の秘書として生き延び、情婦になったユダヤ女性の悲哀のシーンが映画の中には数々ありました。中には、自ら自殺する女性もたくさんいました。私がすぐに挙げたい作品は、倒錯したエロス&サスペンス『愛の嵐』(1974年、リリアーナ・カヴァーニ監督)です。ウィーンのホテルにアメリカから有名なオペラ指揮者と妻・ルチアが訪れるが、そこには、戦時中はナチス親衛隊の将校で、今は素性を隠して、戦争犯罪者としての告発を恐れ乍ら夜間のフロント兼ポーターとして働いていたマクシミリアンがいた。ある日、ルチアは成熟した女性に成長して目の前に突然現れた。ルチアは、13年前に彼が強制収容所で性の玩具として弄んだユダヤ人の少女であった、というストーリでした。


51≫『ナチス、偽りの楽園/ハリウッドに行かなかった天才』(2011年、マルコム・クラーク監督)。1930年代にベルリンで俳優兼映画監督として人気を博したユダヤ系ドイツ人、クルト・ゲロンの生涯を描いた作品です。『嘆きの天使/DER BLAUE ENGEL』(1930年、ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督)で、踊り子のローラ役にマレーネ・ディートリヒ。踊り子に惚れてメロメロになった教授にエミール・ヤニングス。クルト・ゲロンも俳優として出演しているのだが、地方巡業する劇団のデブの団長役の俳優かな?DVDで観賞しましたが、映画シーンの中ではハッキリ分からなったですーネ。


ナチズムとホロコースト≫との関係ですが、オランダでドイツ軍に捕えられ、収容された先は、プラハ北方56キロのところにある小さな要塞都市テレージエンシュタット(テレジーン)あるゲットーであった。国家保安本部長官であるラインハルト・ハイドリヒ親衛隊大将は、テレージエンシュタットに「特権的ドイツ系ユダヤ人」を移住させていった。「特権的ドイツ系ユダヤ人」とは、ドイツ系ユダヤ人のうち、ゲットーで安住することを許された者たちで、例えば、ユダヤ人組織の役員、名士、第一次世界大戦でドイツ軍やオーストリア軍に従軍して勲章を受けたか負傷をした者、非ユダヤ人と結婚している者、65歳以上の者などで、特権を与えられた者たちでした。ナチスドイツが強制収容所のユダヤ人が収容所で楽しく暮らしている姿を偽装しようと「楽園」と称して世界に宣伝した「テレージエンシュタット強制収容所」であった。そこでゲロンは「楽園」を演出したナチスの宣伝映画の監督を命じられたのだった…。しかし、「テレージエンシュタット」の実態は、伝染病が蔓延、後に容赦なくアウシュヴィッツ強制収容所へと移送されていった。オーストリアから送り込まれたユダヤ人は1万5000人、ドイツからテレージエンシュタットに送り込まれたユダヤ人の総計は4万2800人といわれています。クルト・ゲロンもまたアウシュヴィッツ強制収容所でなくなっています。


52≫『アイヒマンの後継者/ミルグラム博士の恐るべき告発』(2015年、マイケル・アルメレイダ監督)。ナチスドイツのアドルフ・アイヒマン裁判が始まった1961年に、社会心理学者スタンレー・ミルグラムは、ナチスドイツや強制収容所内で、「人間はなぜ権威へ服従してしまうのか…」を実証する実験、「電気ショック」を被験者に対して電圧を次第に上げていく「アイヒマン実験」で検証した。この作品は、ファシズムの権威に服従し、人間性を喪失し冷淡な殺戮マシーンに変貌する極限の人間の心理状況を実験した有名な「アイヒマン実験」の全貌を描く実録ドラマです。私も普通の市民が何故、どうして非人道的な殺戮の道具に変貌するのか…の疑問抱いていた一人です。『愛を読むひと』(2008年公開、スティーヴン・ダルドリー監督、ベルンハルト・シュリンク原作。デヴットヘア脚本)の作品や、ハイデガーの弟子で、アメリカに亡命したユダヤ人女性哲学者『ハンナアレント』(2012年公開、マルガレーテ・フォン・トロッタ監督)が出した結論は、第一次世界大戦後に『支配の社会学』(Soziologie der Herrschaft)でマックス・ウェーバーが発表した「官僚制」と「形式合理性」の非人間的な問題点と同じであった…。



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