2007年02月16日(金) 00時29分48秒

「町長選挙」 奥田英朗 2007-022

テーマ:--奥田英朗
伊良部シリーズ(と勝手に命名)の3作目、「町長選挙」読了しました。
どうしてもヤンキースにいたあの「伊良部」がイメージされちゃうのは私だけでしょうか?

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奥田 英朗
町長選挙
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2006/04
著者/編者
奥田英朗
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:4点 
装丁:4点

あらすじ
離島に赴任した精神科医の伊良部。そこは、島を二分して争われる町長選挙の真っ最中だった。伊良部もその騒動に巻き込まれてしまい…。「空中ブランコ」「イン・ザ・プール」でお馴染みの、トンデモ精神科医の暴走ぶり健在! <<Amazonより抜粋>>


4つの中編が所収されています。
イン・ザ・プール 」では”キャラクターが気に入らない”と思っていて、「空中ブランコ 」では、ちょっとだけ伊良部のことが許せてきて、そしてこの「町長選挙」なのですが、本作は、シリーズの中でも一番「伊良部キャラ」として好印象だったと思いました。

なぜそう思ったかを、勝手に自己分析にしてみると、どうやら相対の患者のキャラクターが大きく影響しているのではと思います。
常に、この「伊良部シリーズ」は、「伊良部と患者」という構図があって、この2名のやりとりで物語が進行していくのですが、前々作、前作は、患者のキャラが弱かった(というより、本当に患者だった)という印象があります。
で、今回の患者は、タイトル作「町長選挙」を除けば、相当アクが強く、正直「嫌われキャラ」だったことが、逆に伊良部キャラに良い印象を持たせたのだとわかりました。

医者と患者という構図という、ある意味で主従関係が保たれる状態に、患者に”嫌悪”の要素を加えると、(もっと突っ込め伊良部!!)となってしまうというわけです。
私自身が、単純だといってしまえばそれまでですけどね。

また、今回は現実世界をパロデイー化しており、「オーナー」は読○新聞のナ○ツネ、「アンポンマン」はラ○ブドアのホリ○モン。「カリスマ稼業」は○木瞳をそれぞれモチーフにしております。(ちなみに「町長選挙」は「ドクター○トー診療所」のシチュエーションを模したと思われます。)
そんなにゴシップ通でなくとも、耳にはしている著名人ばかりなので、ストーリが入りやすかったというのが分り易さに繋がったのかも知れません。

今後も続くであろう「伊良部シリーズ」ですが、「水戸黄門」並みの定石ストーリで、現実世界のあれやこれやをバッタバッタと薙ぎ倒してもらいたいと思います。
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2006年10月21日(土) 00時51分25秒

「空中ブランコ」 奥田英朗 2006-137

テーマ:--奥田英朗
奥田氏の「空中ブランコ」読了しました。
伊良部の”良さ”ってのに気がつき始めました。

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奥田 英朗
空中ブランコ
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2004/04
著者/編者
奥田英朗
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。ここはどこ?なんでこうなるの?怪作『イン・ザ・プール』から二年。トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。<<Amazonより抜粋>>



正直、ついこの間読んだ「イン・ザ・プール 」では、あまり気に入らなかったのですね、伊良部。
なんていうか、やっぱり”患者の悩み”ってのが先にあって、それを真摯に対峙するべき医者という立場でありながら、(あまりにもふざけすぎているなぁ)といった印象を持っていたのです。

この「空中ブランコ」は、そんな伊良部な話が5編収録されております。

で、この5編を通じて、今度は伊良部が羨ましくなってきました。
前作でも行動が先んじる「ただの好奇心医者」の伊良部ですが、本作ではその辺りに拍車がかかります。
あまりにも自由奔放で、子供のような振る舞いばかりする伊良部。
そんな伊良部の姿が、患者の心を癒していくという「伊良部そのものがヒーリング」という構図なのだということです。

患者の悩みを、ストレートに治療するのでなく、共に楽しみ、結果救済してしまうというストーリ展開を、嫌味なく読むことができました。(ま、こちらが読み慣れてきたってのも当然あるとは思いますけどね)

5編の中で、オススメは「義父のヅラ」。
次々と実行される他愛のないいたずらの数々。
この衝動って、なんとなく共感できちゃいます。
楽しそうですよね。

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2006年10月09日(月) 21時33分20秒

「イン・ザ・プール」 奥田英朗 2006-130

テーマ:--奥田英朗

だいぶ前に話題になって、映画とかTVとかで映像化もされている「イン・ザ・プール」読了しました。

どうしてこんな遅れたタイミングに読んでいるかというと、まさに図書館の本予約数の影響でして、図書館借り出し業界(そんな業界はありませんが)では、まだまだ人気作品だったりします。

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奥田 英朗
イン・ザ・プール
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2002/05
著者/編者
奥田英朗
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:3点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
どっちが患者なのか? トンデモ精神科医伊良部の元を訪れた悩める者たちはその稚気に驚き、呆れ…。水泳中毒、ケータイ中毒、ヘンなビョーキの人々を描いた連作短篇集。<<Amazonより抜粋>>



三人称表現の5つの中編が所収されております。
現代病と称される病を発症してしまった患者と、それを治療しようとする精神科医伊良部の物語。

「それを治療しようとする」などと書いてしまいましたが、どう考えても「治療しよう」とはしていませんね。
前言撤回します。

で、本作のおもしろさは、「作中の患者は、とても深刻でありながら、読み手から見れば、ちょっとだけユーモアのある病状そのもの」と、「それをまったく治療しようとしない伊良部の存在」と、「なんだかんだいってそれなりに病状が良好に向かうストーリライン」なのですね。

これらの物語を、あたかも漫画を読んでいるように”すんなり・あっさり”読ませてくれるのは、著者の筆致によるものと思いました。
あまりにも”すんなり・あっさり”いっちゃうので、あっという間で読めてしまうのです。

特に気に入ったのは「フレンズ」。
いわゆる携帯依存症の少年が患者なのですが、なんだかとってもリアリティーがありました。
私自身も携帯電話を持っていますけど、あれほど便利なのに不便なものもないです。
で、この微妙なニュアンスを見事に描ききっております。

周知のことですが、この「伊良部シリーズ」は、その後も続いているようですので、徐々に追いかけて行きたいと思っています。

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2006年05月05日(金) 21時19分07秒

「サウスバウンド」 奥田英朗 2006-055

テーマ:--奥田英朗
良いですね。
「どこも行かない!!」と心に決めたGWにはもってこいの作品でした。
さすが2006年本屋大賞第2位の作品でございます。

伝説の闘士を父に持つ、上原二郎の物語です。
やっぱ沖縄いいですね。


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奥田 英朗
サウス・バウンド
出版元
角川書店
初版刊行年月
2005/07
著者/編者
奥田英朗
総評
24点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:5点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
小学校六年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」と言う。父が会社員だったことはない。物心ついたときからたいてい家にいる。父親とはそういうものだと思っていたら、小学生になって級友ができ、ほかの家はそうではないらしいことを知った。父はどうやら国が嫌いらしい。むかし、過激派とかいうのをやっていて、税金なんか払わない、無理して学校に行く必要などないとかよく言っている。家族でどこかの南の島に移住する計画を立てているようなのだが…。<<本帯より抜粋>>


なんせ父親の上原一郎が良いです。
イデオロギー云々ありますが、彼の無鉄砲さは、相当はまりました。
子供の頃に、ああいった大人が近くにいたら、こりゃ面白かっただろうねと思いました。
父親としては、どうかと思いますが、間違いなくナイスキャラでございます。
最優秀助演男優賞の最有力候補ですね。

で、物語は、そんな強烈キャラの父親を持つ小学生二郎が中心となっています。

2部構成です。
無理やり、「編」で言ってしまえば「東京編」と「沖縄編」。

■東京編(と勝手に命名)
「東京編」の面白さは、「子供の世界」と「大人の世界」が同等に描かれている点。
「子供の世界」では、不良の中学生カツとの決闘を中心に、淡い恋愛とか、Hなことに興味を持ち始めたりとか、ふとしたことでお金持ちの祖母と出会ったりとか、いろいろあって家出したりとか、要するに”極めて痛快な成長物語”です。
「大人の世界」では、年金の徴収から始まり、アキラおじさんのスパイ大作戦まで、これまた”極めて分りやすいイデオロギー物語”なのです。
この2つの物語を横断するのは主人公の二郎なのですが、この二郎も父親に負けずに自分をしっかり持っている小学生。
いたって普通の無関心な小学生と思いきや、不条理なことには意外にちゃんと反発したりして、父親譲りがでております。
とにかく、目的も、その広さも違う二つの世界が、きっちり同等に書かれているわけで、結局のところ大人も子供も苦労して成長していくのだということなのですね(と無理やりまとめてみました)

■沖縄編(これまた勝手に命名)
うって変わってこちらは、自然と人間の豊かさがテーマになっています。
訳あって、沖縄の石垣を経由して西表にやってきた上原一家。
そこで自給自足の生活を営むのつもりでしたが、リゾート開発とぶつかり、ひと悶着。そして、上原一家の未来は・・・みたいな物語です。
とにかく人間がいい
ですね。
駐在所のおまわりさんから、平良ストアのおばちゃんから、謎の外国人ペニーさんからなにから、とにかくナイスなキャラであり、みんな心が温かい。
ラストはちょっと感動しちゃったりして、これまたちゃんと(広い意味で)収束しております。

う~ん。良い良い。

P.S

父親もいいんですけど、「東京編」の二郎の友達である向井も、相当お気に入りのキャラです。
ホント小学生かよって感じで◎。

P.S2
せっかくなんで、「ぐっ」ときた文章を抜粋してみました。
この辺りの表現いいですね。

センチになるのはいつも大人たちだ。子供には、過去より未来の方が遥かに大きい。センチになる暇はない。


世間なんて小さいの。世間は歴史も作らないし、人も救わない。正義でもないし、基準でもない。世間なんて戦わない人を慰めるためだけのものなのよ。

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2006年02月19日(日) 09時29分47秒

「真夜中のマーチ」 奥田英朗 2006-021

テーマ:--奥田英朗
奥田英朗氏、書評3冊目。
最悪 」には重厚感があって、「ウランバーナの森 」には、癒しがありました。
さて、この「真夜中のマーチ」はどうでしょう?

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奥田 英朗
真夜中のマーチ
出版元
集英社
初版刊行年月
2003/10
著者/編者
奥田英朗
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:2点

あらすじ
青年実業家気取りのパーティー屋ヨコケン。むっつりすけべの一流商社マン、ミタゾウ。高飛車で強がりのモデル、クロチェ。ひょんなことから10億円強奪の計画に乗ることになった3人だが……。

ヨコケン・ミタゾウ・クロチェ。
それぞれのキャラクターは、それぞれに個性的でしたが、この手のスラップスティックには、もうちょっと際どさがあっても良かったような気がします。

この手の作品といえば「トカジ本」で有名な戸梶圭太氏がお気に入りなのですが、トカジ本に比べると「良心的」な作品に見えてしまうんですね。

ストーリそのものは非常に優れていますし、チャイナマフィアやら詐欺師やら、暴力団やらがデットヒートを繰り広げるラスト前からは、いやでも”ぐいぐい”行きます。
まさにスラップスティック(ドタバタコメディー)なわけですが、著者の良心が邪魔をして、ちょっと人間性みたいなものが出てきちゃうのですね。

個人的には、この手のエンターテイメントは徹底的(ある意味で非人道的に)に「ばばばばばば!!」っと行って欲しかったりするので、それぞれの登場シーンが異端的・特徴的だったからこそ、惜しかったと思ってしまいます。

ただ、ミタゾウのダメっぷりに相反する、「記憶力の良さ」や「アイデアの良さ」は、学歴社会を勝ち抜く術そのものだったりして、そういった意味では風刺があったりするわけです。

全体的には非常に軽い物語ですので、かる~く読んでもらいたい作品です。
この手のドタバタで「ばばばばばば!!」っと行きたい場合は、やや癖はありますが、トカジ本をオススメします。
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2006年02月10日(金) 22時29分52秒

「ウランバーナの森」 奥田英朗 2006-018

テーマ:--奥田英朗

以前、「最悪 」で読後感想した奥田英朗氏のデビュー作である「ウランバーナの森」。
最終ページのことわりには

「この作品はフィクションであり、実在する人物(あるいはかつて実在した人物)とは一切関係ありません」

と強調しておりますが、明らかにビートルズのジョンレノン氏をモチーフとした作品で、夏の軽井沢が物語の舞台です。

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奥田 英朗
ウランバーナの森

出版元
講談社
初版刊行年月
1997/08
著者/編者
奥田英朗
総評
21点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:3点

あらすじ
その夏、世紀のポップスター・ジョンは軽井沢で過ごした。家族との素敵な避暑が、ひどい便秘でぶち壊し。あまりの苦しさに病院通いをはじめたジョンの元へ、過去からの亡霊が次々と訪れ始めた…。大ベストセラー小説『最悪』の著者が贈る、ウイットとユーモア、そして温かい思いに溢れた喪失と再生の物語。

この作品のテーマは、「許されることと、許すこと」。
かつて、相当の悪意をもって関わりをもった人々と出会うことによって、許されることを知り、かつて心の傷となっていた母との邂逅で、許すことを知る主人公のジョンは、次第に憑き物から解かれるように快活な心を取り戻していきます。
同時並行的に続く「便秘の話」も、この取り戻していく中で決着をつけ、まったくもって「言葉の通り」爽快なラストとなるわけです。

また、主人公のジョンやその家族、家政婦のタオさんはじめ、アネモネ医院の先生やジョンに会いに来た幽霊たちなど、個性的なキャラクターが多く、飽きさせません。
個人的にお気に入りは、昔のバンド仲間のキースで、彼のエピソードだけで、同じ文量の別の物語ができそうだと思いました。
とにかく静かな夏の軽井沢を舞台に、不思議であるけど感動的な経験をつむ登場人物達です。

あくまでもフィクションなのでこれ以上の言及はしませんが、銃殺されてしまう1年前の話だと勝手に創造すると、なんだか悲しかったりもします。

ということで、今更ですけど奥田英朗氏、いいかも知れません。(ま、人気もありますしね)


P・S
そうそう、この「ウランバーナの森」というタイトルも、ちょっとした仕掛けがありますので、あまり読む前に詮索せず、ラスト前あたりで理解して、「あ~そういうことね~」と思っていただけるのも一興かもしれません。島田宗司氏の「アトポス」あたりのノリに似ております。

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2005年08月26日(金) 23時11分00秒

「最悪」 奥田英朗

テーマ:--奥田英朗
奥田 英朗
最悪

「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」でウワサの奥田氏の初お目見え本。
中々の文量ですが、読み始めたら、ちょっと胸が痛くなりつつも、読むことをやめられない作品です。

極めて個人的に、これまた俗っぽくいってしまえば戸梶圭太氏の『痛さ』と、伊坂幸太郎の『まとめて収束』を足して2で割って0.1引いた感じなのです。
0.1引いたってのは著者の作品が初お目見えだということの緊張感(なんだそりゃ)から。
で、どちらも好みなので、「満足満足」といったところです。

不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった三人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。比類なき犯罪小説。<<文庫本裏表紙より抜粋>>

主人公はそれぞれにまったく関わりのない3人。
この3人が同じ地域・同じ時間でタイトル通りの「最悪」を経験していきます。
どの登場人物にも均等に「最悪」が降りかかります。

それは、些細なことだったものが、雪ダルマ式にいろんな状況を巻き込んで、取り返しがつかないことになったりとか、会社とか社会とかの慣習のようなもののなかで、理不尽な状況に追い込まれたりとか、信用していた仲間から裏切られて、本当に痛い思いをしてみたり・・・

そんな最悪な経験はしていないのですが、何故か共有してしまいます。
それは、私(もしくは読者各位)が(各々に)持っている、日々のストレスとのシンクロがあり、また著者の圧倒的にリアリティーを持った文章と、文中の会話を巧みに使ったテクニックにあるのではと思いました。

そして、共有した上で、ストレスを増幅されているような感覚身につまされた思いを感じ、読むのをやめようと思いますが、ある思いが強くなって、読むことをやめられないのです。

その思いは、
この本のラストで3人は救われるのだろうか。と
そして、
読み終わった自分は救われるのだろうか。と

で、ちょっと残念だったのは、この最悪の状況に陥った3人に待っているラストが、思うほどの収束(救われ方)ではなかったということです。
これ以上、最悪な状態にはならないであろうという3人が、あることをきっかけに同じ場所に居合わせた瞬間から、怒涛の展開が始まる訳ですが、このまんま突っ走るかなと思いつつ、意外な終焉を迎えます。

(そんなに最悪の状態なのだから、もうちょっとハッピーなのもよかったんじゃない?)とか変に3人に同情してしまう自分がいたりするのです。これは完全に小説世界にはまってしまった証拠ですね。ははは。

ただ、これもある意味では、とてもリアルなのだし、最悪な状況を呼び込んでしまった3人のそれぞれの強さを見ることができます。で、リアルの中においては、このラストは立派に収束していたりするのです。

奥田氏の別作品も読んでみたいと思いました。結構人気あるから予約なんでしょうけど。

ちなみに文庫本を借りたのですが、文庫本には池上冬樹氏の解説がついてます。これもなかなか秀逸でした。
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