「墨攻」 酒見賢一 2008-134
酒見賢一氏「墨攻」読了しました。
短い話ですが物語としてはとても面白いです。
酒見氏といえば既読の「後宮小説 」でそうだったように、大変物語を大切にしている作家さんです。
(このあたり文庫版のあとがきによく現れています)。
今回の作品も非常に物語性があって、主人公・革離の非常ともいえる忠誠心は、ある意味で潔く、ある意味で恐れを感じます。
ちょっと新撰組の規律に似たようなところもありますが、弱小の城をどのように守るか?
墨子教団という史実の謎のひとつにエッセンスを加えた大変面白い作品でした。
酒見氏作品、ちょっと追ってみたいと思いました。
ちなみに大分前に映画化されているようですね。
amazonリンク |
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出版元 |
新潮文庫 |
初版刊行年月 |
1991/03 |
著者/編者 |
酒見賢一 |
総評 |
21点/30点満点中 |
採点の詳細 |
ストーリ性:4点 読了感:3点 ぐいぐい:4点 キャラ立ち:4点 意外性:3点 装丁:3点 |
あらすじ |
戦国時代の中国、特異な非攻の哲学を説き、まさに侵略されんとする国々を救援、その城を難攻不落と化す謎の墨子教団。その教団の俊英、革離が小国・梁の防衛に派遣された。迫り来る敵・趙の軍勢は2万。梁の手勢は数千しかなく、城主は色欲に耽り、守備は杜撰であった。果たして革離はたった一人で城を守り通せるのか―史実を踏まえながら奔放な想像力で描く中島敦記念賞受賞作。<<Amazonより抜粋>> |
短い話ですが物語としてはとても面白いです。
酒見氏といえば既読の「後宮小説 」でそうだったように、大変物語を大切にしている作家さんです。
(このあたり文庫版のあとがきによく現れています)。
今回の作品も非常に物語性があって、主人公・革離の非常ともいえる忠誠心は、ある意味で潔く、ある意味で恐れを感じます。
ちょっと新撰組の規律に似たようなところもありますが、弱小の城をどのように守るか?
墨子教団という史実の謎のひとつにエッセンスを加えた大変面白い作品でした。
酒見氏作品、ちょっと追ってみたいと思いました。
ちなみに大分前に映画化されているようですね。