2006年12月29日(金) 21時10分37秒

「バカをあやつれ」 戸梶圭太 2006-168

テーマ:--戸梶圭太

たぶん2006年最後の読後感想になるでしょう。
そんな2006年最後の読後感想が、トカジ本というのも、アレですが・・・


いいんです!!そういうもんです。

ということで、”最高の激安小説”「バカをあやつれ」読了しました

amazonリンク

戸梶 圭太
バカをあやつれ!
出版元
文藝春秋
初版刊行年月
2006/10
著者/編者
戸梶圭太
総評
19点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:3点 
読了感:2点 
ぐいぐい:3点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
高知県の田舎町に警察署長として赴任したエリート警察官僚と、幼い頃に地域から受けた壮絶ないじめの恨みを抱える町長とが、町を“この世で最低最悪の下層社会”にするプロジェクトを開始した。大型ショッピングモールの誘致、パチンコ店の新規参入促進、風俗店営業の規制緩和、ホームレスにやさしい町づくり、前科者の再チャレンジ支援などなど、次々に繰り出される「構造改革」。果たして“下流社会”はつくりだせるものなのか?小説界のホリエモン、戸梶圭太がおくる渾身の書き下ろし長篇。<<Amazonより抜粋>>


まったくもって「激安野郎(本書から引用)」たちばかりが出てくる物語です。

ま、トカジ本にとっては、定番の「激安野郎」なのであって、ここまでは今までの作品と変わりないのですが、この作品の大きな違いは、それを鑑賞しようとする「鬼畜変態(これも本書から引用)」が登場し、物語の牽引がそちらサイドにあるってことですね。

いわゆる勝ち組といわれる「鬼畜変態」(警察官僚と町長)が、いわゆる負け組といわれる「激安野郎」を操って、ある町を崩壊しようとする。
町を崩壊させる目的というのも、ただの観賞(警察官僚)と過去への復讐(町長)なのですが、この辺りの説明もそこそこ、物語の大半は、「激安野郎」の激安っぷりが続くのであって、審査員特別賞をもらってしまった前衛作家の映画のような作品なのですね。

エロ・グロ・バイオレンスは、近年のトカジ本にはない”激しさ”で、正直、読む場所を選びます。
なんせ、次のページで、どんな行動をするかわからないのですよ、この「激安野郎」が。
もう、ドキドキで・・・

と、こんな感想を書いている私自身も「鬼畜変態」の気があったりするんですよね。

そんなこんなで、今までのトカジ本には定番の「激安野郎」の物語に、それを操る「鬼畜変態」という役割・牽引者を加えると、このように作品の印象が変わってしまうのです。
今までは、バカバカしい作品だと、軽く読み流していたのが、どうやら、ちょっと違った感慨をもって受け止めてしまいます。
いわゆる、読み手の鬼畜変態度を検査するのにはもってこいの作品なのですね。

自分ではそう思っていなくたって、この作品を嫌悪感を持ちつつも、読み終えてしまったのなら、それだけでプチ「鬼畜変態」なのです。

ということで、リトマス試験紙のつもりで読んでみたら如何でしょうか?
AD
いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

流石奇屋ヒットさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

コメント

[コメントをする]

コメント投稿

AD

Ameba人気のブログ

ジャンル人気記事ランキング アラフォー女子ジャンル

Amebaトピックス

    PR

    ブログをはじめる

    たくさんの芸能人・有名人が
    書いているAmebaブログを
    無料で簡単にはじめることができます。

    公式トップブロガーへ応募

    多くの方にご紹介したいブログを
    執筆する方を「公式トップブロガー」
    として認定しております。

    芸能人・有名人ブログを開設

    Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
    ご希望される著名人の方/事務所様を
    随時募集しております。