2006年12月26日(火) 22時03分39秒

「銃とチョコレート」 乙一 2006-167

テーマ:--乙一
”かつて子どもだったあなたと少年少女のための”講談社ミステリーランド
第十回配本「銃とチョコレート」読了しました。

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乙一
銃とチョコレート
出版元
講談社
初版刊行年月
2006/05
著者/編者
乙一
総評
20点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:3点 
ぐいぐい:2点 
キャラ立ち:4点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
少年リンツの住む国で富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。現場に残されているカードに書かれていた【GODIVA】の文字は泥棒の名前として国民に定着した。その怪盗ゴディバに挑戦する探偵ロイズは子どもたちのヒーローだ。ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。その後、新聞記者見習いマルコリーニから、「【GODIVA】カードの裏には風車小屋の絵がえがかれている。」という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する。地図の裏にも風車小屋が描かれていたのだ。リンツは「怪盗の情報に懸賞金!」を出すという探偵ロイズに知らせるべく手紙を出したが……。 <<Amazonより抜粋>>


児童書と言われれば、確かに難しい言い回しや漢字は使用せず、使われている漢字には、ルビがふられています。
それに加えて、文体は極めてジュブナイル。

いやいや意外に読みづらいですね。ははは

ということで、主人公リンツ少年の一人称で物語が進みます。

怪盗ゴディバに探偵ロイズ、そして探偵に憧れる物語の主人公リンツ少年。
まさしく、古き良き「探偵冒険活劇(な児童書)」なわけですが、ここは乙一氏、ちゃんと乙一テイストを出しております。

大きな乙一テイストとしては、物語の背景にある「差別」「戦争」「移民」「欲望」といったキーワードで語られる、”人のダークサイド”。
これら「人のダークサイド」は、個人的には乙一作品の共通テーマと思っておりますが、この一見「探偵冒険活劇」の物語への盛り込み方が絶妙ですね。

これは、児童の皆様が読むと、かなりショックなのかも知れません。
(というより、これを淡々と読めてしまう児童の皆様がいたら、それはそれで非常にショックだったりしますが)

”善は悪に変わることがあるが、悪は悪のままである。”といった『どうしようもない世界』を描くにはもってこいの作家さんなのですよね。

例えば、ラストのエピローグのような箇所で語られる母の告白あたりは、大きな感慨を持って受け止めてしまいます。

欲を言えば、もっと酷いことを想像していただけに、ちょっと盛り上がりに欠けてしまったのですが、これは過大な期待をかけた私個人の反省点だったりもするのですよね。

ということで、ちゃんと児童向けに作られた「ダークサイド児童書」としてオススメします。
そして、是非、児童の皆様には、本作品を嫌悪して欲しい。

そう願う今日この頃です。
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