「ワーホリ任侠伝」 ヴァシィ章絵 2006-146 | 流石奇屋~書評の間
2006年11月04日(土) 22時16分12秒

「ワーホリ任侠伝」 ヴァシィ章絵 2006-146

テーマ:★読後感想:作家別【あ・か行】
第1回小説現代長編新人賞受賞作ヴァシィ章絵(あきえ)さんの「ワーホリ任侠伝」読了しました。
この本を手に取ったとき、てっきり「ワーホリ」をワーカーホリック(仕事依存症)のことと思っていましたが、ワーキングホリデー(仕事をすることで滞在資金を補いながら、最長1年間の海外生活を体験できる制度)のことでした。

・・・まっさきにワーカーホリックが出てきてしまう人生というのもアレですね。

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ヴァシィ 章絵
ワーホリ任侠伝
出版元
講談社
初版刊行年月
2006/10
著者/編者
ヴァシィ章絵
総評
22点/30点満点中
採点の詳細
ストーリ性:4点 
読了感:4点 
ぐいぐい:4点 
キャラ立ち:3点 
意外性:3点 
装丁:4点

あらすじ
普通のOLが踏み出した、愛と仁義のワーキングホリデー。第1回小説現代長編新人賞受賞作。<<Amazonより抜粋>>



短大卒のOLが、ワーキングホリデーの資金集めにキャバクラでバイトをし、そこでレストランを経営しているリュウイチと出会い、恋に落ちる。
が、このリュウイチは実はヤクザの息子で跡目争いに巻き込まれあっけなく死亡。
その後、追われる様にニュージランドへ入国し、そこでビジネスを始めるが・・・

とにかく主人公ヒナコが、そりゃ馬鹿馬鹿しいくらいに勢いがあって、前向き。
ですが、(これ、馬鹿馬鹿しいなぁ)と読み進めていくと、これはこれで「潔い何か」が見つかったりするわけです。

ストーリそのものは、極めてご都合主義的な展開で、ちょっと冷静になると「そんなわけないじゃん」と相当突っ込みを入れられるくらいのものなのです。
特に、ラスト前からラストなどは、「劇画チック」で「漫画チック」であり、それを期待する読み手にとっては100点の展開なのですが、一方で「こんなに簡単に収まるほど、陳腐なシチュエーションじゃないだろ!!」とも思います。
だって、国際的な麻薬組織とかでてきちゃうんだから。

とはいえ、このくらいのご都合ラインを持つ作品などは、たくさんある(この作品だけではない)ので、そんなに悪意を持っているわけではなく、前述した「潔い何か」が見つけられる事自体は評価しています。

今後の作者の次作に多少の期待感もあったりして、どんどんご都合主義でいってもらいたいものだと思うわけです。

本作品は、何でも良いから勢いを感じたいときに読むとそれなりに効果的かもしれませんね。

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