9月6日。




胆振東部地震から6年。




あの経験は私を強くさせた。




当時、離婚調停中で、

2回目の離婚調停を控えていた。




北海道全域停電。




ただ幸いに、

我が家は水もガスも使えて、

近くに病院があることから、

地震当日の21時過ぎには、

電気が復旧した。




でも余震の数がものすごくて、

これからどうなっていくんだろう

という不安はあった。




でも、

なんかわからないけど、

【大丈夫】と思っていた。




スマホの電池がなくなるのは困ったけど、

本州に住む人たちが心配して連絡をくれた。




何かあれば、

これまで札幌で培ってきた人脈を辿れば、

何とかなると思った。




1人だけど1人ではなかった。




そして何よりも、SNSを見れなかったことが、

【大丈夫】を生んでくれたのだと思う。





地震当初は、

いつ停電が復旧するかわからなかったから、

スマホの電池をできるだけ減らさないよう、

SNSを開かないようにした。




ラジオでは拾えない情報を知るために、

時々は見て、どこどこで地面が割れてる、

コンビニやスーパーに行列ができているなどの

現状を把握して、すぐにSNSを閉じた。




翌日、近所を歩いてみることにした。




誰かの身の回りの情報ではなく、

自分身の周りの情報を、

自分の目で見て知ることが

大事だと思った。




自分の目で見たものがすべてだ。




1分歩いた先はまだ停電していた。




信号も停電しているので、

譲り合いながら車が走っていた。




車が行列のガソリンスタンド。




開店前なのに、人が行列のスーパー。




開店しているけれど、品薄のコンビニ。




完全に閉店しているお店。




様々だった。




でもこれが《真実》。




他の誰でもない、

《私だけの真実》




自分の目で見たものは〖確か〗だ。




尾ひれもはひれも付いていない。




〖確か〗というのは強い。




心も強くしてくれる。




これがもしもSNSを見て

情報に振り回されていたり、

人の不安を自分事のように

吸収してしまっていたら、

私は1人狼狽えていただろう。




でもこれ以上の〖確か〗はなかった。




私は今は大丈夫だ




むしろ、

誰か困っている人を助けられるよう

待機していよう

と思うぐらい心の余裕があった。




急に逞しくなった私は、

これを機に離婚を決意。




誰かにすがって生きなくても

生きていけるんだと思えたから。




不思議なもので、

人間は命を守ろうとする行動を

理由なくするらしい。




水もガスも使えたけど、

私はバスタブいっぱいに水を張り、

あるだけのお鍋に水を入れた。




無意識だった。




あんなに死にたかった人間でも、

そういう行動を取ってしまうのは、

命の本能なのだと思った。




私の命は生きたいのだと改めて感じた。





地震後、

人生が変わるのは早かった。




離婚も決まった、就職も決まった。




かんころ編集部に入って、

心の在り方も変わり、

少しずつ少しずつ強くなっていった。




そして今の私がいる。




SNSを見ても、

以前よりあまり振り回されなくなったのは、

この地震の経験のおかげだと思う。




コロナ禍も、今回の米騒動も、

全然振り回されていない。




昔の私なら、

不安で不安で仕方なかったことだろう。




自分の目で見たもの、自分の肌で感じたもの

私は今何を考え、何を思っているのか




それ以上の、それ以下の《真実》はないと思う。






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