先週は月1の

メンタルクリニックの日だった。




20年通うクリニック。




でもこの日は、

この20年とは異なった。




20年お世話になった主治医が引退して、

この日から主治医が新しくなったから。








新しい主治医とは、

先月、顔は合わせたけど、

話をするのは今回が初めて。




不安に思っても仕方ないとは思ったけど、

やっぱり少し不安だった。




どこの科でもそうだと思うけど、

心療内科やメンタルクリニック、

精神科は特に主治医との相性が大切。




私も過去に合わないことがあって、

逆に症状が悪化なんてこともあった。




実は前の主治医とも最初は合わなくて、

症状悪化どころか、

やってはいけないことをやってしまった。




だから、

やっぱり不安は隠せなかった。




だけど、その不安とは裏腹に、

新しい主治医はめちゃくちゃいい先生だった。




私が出会った先生の中で

ナンバースリーに入る。








初めましてということで、

今回はこの20年のことを

ハイライトで話すことになった。




そんな中で、

過去一番ひどかった時のことを話すのは、

やっぱり少し辛かった。




ほとんど記憶はないんだけど、

薄らと覚えている。




できれば思い出したくないけれど、

せっかく思い出したから、

その時のことを言語化して

残しておこうと思った。





20年前。




6月か7月か。




もう少しで職場というところまで出勤して、

急に仕事に行きたくなくなった。




その時の光景は今でも覚えてる。




それ以上進む気になれなかった。




そこで職場に電話して休んだ。








その急に「仕事に行きたくない」は、

何度か繰り返され、

電話をかける場所はどんどん

職場から遠くなり、

どんどん家から近くなって、

そして、

私は家から出れなくなった。




恐かった。




とにかく人が恐かった。




この年の2月に

過換気症候群になって、

この時には既に

メンタルクリニックに通っていた。




当時の主治医から

何とか病院に来れないか

と言われたけど、

その時の私は交通機関に

乗ることが恐ろしくて、

なかなか行くことができなかった。




想像だけで、

たくさんの目がこっちを向いていた。




それでも何とか行ったんだと思う。




行って、

3ヶ月休みましょうと言われて、

診断書を書いてもらった。








療養生活が始まった。




でもその言葉とは裏腹に、

私はお酒に飲まれていった。




気づいた時には、

朝からお酒を飲んでいた。




元々あった

希死念慮はさらに強くなって、

病院から出された薬も

お酒と一緒にたくさん飲んでいた。




朦朧としているというよりかは、

体の内側から外を見る、

そんな分離状態だったと、

今になって思う。




外に出るのは恐かったけど、

お酒は買いに行っていた。




なくなってもらっては困った。




人目を避けるようにして買いに行った。




何を食べていたかは何も覚えていない。




この時には過食嘔吐7年目。




多分、吐くために食べてるから、

口に入って出せれば何でもよかったはず。




そんな日々をどれだけ過ごしたのか。




ある日、

私は弟にメールをしたらしい。








それまで

弟に連絡することなんて

なかったのに。




だけど、

私は何故か弟に連絡をしていた。




どんな文面だったかは知らないけど、

きっとただならぬ雰囲気だったんだと思う。




看護師をしていた

親戚が家に来てくれて、

事の大きさが発覚。




このままじゃ

あゆみちゃん死んじゃうよ




父にそう言ったらしい。




そうして、

私は両親の住む街まで運ばれた。




私は人の力を借りないと

歩けない状態になっていた。




恐らく、

おかしなことをたくさん

口走っていたと思う。





ここまで具体的に

新しい主治医には話してないけど、

ざっくり話すと、

よく死ななかったこと、


そして、

女性はアルコールに頼ると

あっという間だということを

教えてもらった。





あの時は、

とにかく早く終わらせたかった。




苦しくて苦しくて仕方なかった。








溺れてるような状態だった。




そのまま沈んでしまえば楽なのに、

私はもがき続けていた。




この時、

希死念慮の年数は既に15年。




来るべくして来たんだと思う。




そして、

あれから20年。




私は今生きてる。




それも楽しく生きている。




でもたまに、

あの溺れた時の“何か”に

引っ張られる時がある。




でも留まる。




もうあんな思いはしたくない。




留まれるようになったのは、

すごく大きな成長。




きっと、

生まれてきたから仕方なく

生きてるじゃなくなったから。




自分の足で立って、自分で決めて、

生きたいと思うようになったから。




これが自立というやつなのかもしれない。









最後まで読んでいただき、
ありがとうございました❤
 
 

 

 

 

 

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