Discostar☆Love
End of the year 2015 #4
最初から #1
前回のお話 #3
「フフフ。アイバくん、愛されてるねぇ~」
カザマがスゴく嬉しそうに笑うから、
ついこっちもつられて素直に言葉が零れた。
「かざまぽんがあの夜しょぉちゃんに会いに行ってくれたからね!
カンシャしてますよ、くふふっ!」
・・・カザマが半口を開いたままおれを見て固まる。
「なん・・・、なんだよ、」
「いや・・・アイバくんが素直でちょっとビックリした・・・」
「んだよ、失礼だなぁ!」
「フフフ。」
「くふふっ!」
「さ、そろそろ行く?
ホラ、階下(した)でみんなディスコスター様を待ってるよ?」
フロアを見下ろすと、
みんなが手を振る。
軽く手を挙げると
湧き立つ歓声。
時計を見れば
今年ももうあと数十分。
「うん、行こう?かざまぽん!
踊り納めだ!!ホラ行くよ?」
空になったハイネの瓶をカザマに任せて
先にフロアへと降りた。
モーゼが海を割ったように
フロアに道ができて
軽やかにステップを踏んで
センターに進んでいく。
通り過ぎたあとにはまた人が入り乱れ、
踊り騒ぐ。
おれは
またカザマと一緒にフロアを湧かせながら
カウントダウンまで
踊って
踊って
踊って
踊り続けた。
→#5へ