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2013年01月20日 00時00分00秒

もう一つのマジすか学園 第4章32話

テーマ:マジすかスピンオフ

指オタクオリティー

~みなみの道~

ヲタは不思議な感覚で目の前の光景を見ていた。

ガソリン不足で休業中のトラックをホルモンみんなで探し、頼み込み2台借りて

その荷台に板を置いただけのステージ。

おそらくここにいる大半の人達は、そのステージで全身全霊を傾けている女の子達や楽曲を知らない。

しかし曲が進むにつれ、そのほとんどの人達が笑顔になっていく。

AKBのメンバーは素人目に見ても決して歌が上手い訳でもないし踊りがスゴイと言う事もない。

それなのに笑顔が増えていく。ヲタは心のどこかに衝撃を受けていた。立ちすくむヲタの横に

「良かったね。これなら成功でしょう」前田敦子が隣に並び笑顔でヲタを見た。

「うん。あいつ等も見に来ている人達も良い笑顔だよな」ヲタは視線をステージから離さず答えた。

「うん。そうだね。それでヲタ、昨日の話だけど・・・」

「ああ~ムクチの話か」「うん。悩んでいるの?」「いや。その話は忘れてくれ」

「忘れる?答えがみつかったの?」「まあ答えかどうか分からないけど道は見えたよ」

「そうなの?どうするの?」「後でホルモンのみんなに相談する。その時に前田も話を聞いてくれよ」

「うん。分かった。でも私も聞いて良いの?」「はぁ?当たり前だろ。俺達は仲間だぞ」

ヲタの返事を聞くと前田は嬉しそうに「分かった。話聞かせてね」そう答えた。



AKBの知名度や今日のお粗末な環境のわりにミニコンサートは大盛況で終ったであろう。

もちろん興味本位や冷やかしで来た者も少なくないだろう。それにしてもである。

観客達の喜びを肌で感じていたAKBメンバーは少し興奮しながらホルモンの面々の前に立った。

「今日は本当にありがとうございました」

昨日からヲタと会話していた背が低く少し迫力あるメンバーが最初に頭を下げ、

その後ろにいた他のメンバーやスタッフも頭を深々と下げた。

「やっ!止めてくれよ!俺達そんなつもりじゃないよ」

突然の出来事にホルモンの面々は少し気恥ずかしくなりヲタが代表して答えた。

「そうかもしれませんが、ヲタさん達がいなかったら歌さえ歌えなかった訳ですから」

「いやいや俺達はトラックを用意しただけだよ。あとはあんた等の力だよ」

「でも私達は半ば諦め気味でした。そこを怒鳴ってくれました」

「そっそれは単純に・・・俺が・・・見たかっただけだよ」

「そうですか。でも本当にありがとうございました」

そう言ってAKBメンバーはもう1度頭を下げた。

「こちらこそ良いステージをありがとうな。見れて良かったよ」

ヲタもそう言って頭を下げた。するとAKBメンバーは

「ヲタさん達、今度ちゃんとした劇場で見に来てくれませんか?」

「はぁ?劇場・・・」ヲタは言葉につまってしまった。

アイドルヲタクとしたら、その本人達からライブを見てくれと直接言われれば、

こんな嬉しいことはないだろう。しかしヲタは少し考えて

「せっかくのお誘いだが断るよ」「えっ?何でですか?アイドル好きって言ったじゃないですか」

「ああ~アイドルは好きだぜ」「なら来て下さいよ」「それはダメだ」「何か理由があるんすっか?」

「理由ってほどじゃないけど・・・あんた等はこの先、売れると思う。もし売れた時に

俺達みたいなガラの悪い奴等が知り合いだと困るだろ」「そっそんな事ないっす」

「そう言ってくれるのは嬉しいよ。でもあんた等を取り巻く環境がそうはさせないだろう」

「そうかもしれませんが1回、見に来てくれるぐらい問題無いじゃないですか」

「まあまあ、そりゃ~本音を言えば俺だって見に行きたいよ」「なら・・・」

「うん。それに甘えても良いかな~なんて思ったりしたけど、それじゃあんた等に失礼だと気付いたんだよ」

「失礼?どう言う意味っすか?」「あんた等は何のバックボーンも無しに自分等が歓迎されるかどうか

なんて分からない状態で来たんだよな?」「はい。まだ無名な私達ですから」

「その気持ちは被災地の人達が少しでも笑顔になれればって思ってだろ?」「はい。そうです」

「なのに俺達はさ~自分等がしでかした喧嘩の罰でここに来てる訳なんだよ」

「それとこれとは・・・」「まあ違うよな。でも真剣・・・いやマジになって取り組んでいるあんた等を

見て、俺達もって言うか俺も何かにマジにならねえとな~って思ったんだよ」「何かって・・・」

「うん。実はさ、俺って今、高3で進路について考えてたんだよ」「進路っすか」

「ああ~来年卒業後って奴だな」「話が見えないっす」「ははは。そうだよな」

ヲタはそう言ってホルモンの面々を見て、深く深呼吸をした。

「俺さ~音楽の道に進みたいって思ってるんだけど」「音楽?」バンジーとうなぎは声を揃えてヲタを見た。

「ああ~音楽。って言うかホルモンのみんなとバンドを組んでデビューしたい。そしてこういう場所に来て

音楽の力で笑顔にしたい。ダメかな?」ヲタの表情は真剣そのものだった。

「その話ノッった!」あきちゃは即答だった。

「バンドか~みんな何か楽器出来るのか?」バンジーは冷静にホルモンの面々を見た。

「俺・・・スタンドドラムならやった事あるぜ」うなぎはヲタの肩を組み笑顔で答えた。

ムクチはマイクを持つ仕草をしながら自分を指差した。

「ムクチがボーカル?」ヲタが聞くとムクチは胸を張り、任せろと言わんばかりのポーズをとった。

それを見たバンジーは「じゃ~私がキーボードだな」と答え、笑顔でヲタを見た。

「みっみんなそれで良いのか?」「バンマスはヲタだからな。言い出しっぺが逃げるんじゃねぇぞ」

うなぎがそう言うと「頑張ってね。デビュー楽しみにしてるよ」と前田敦子は笑顔でヲタの肩を叩いた。

「あの~盛り上がってるとこ申し訳ないっすけど・・・それで何で劇場に来てくれないんですか?」

「ああ~ゴメン。そうだったな。さっきも言ったように俺は自分の進路を迷ってたんだよ」

「そうなんすか?」「うん。で、あんた等のステージを見て音楽の力ってスゲェって思ったんだ」

「私等で?」「うん。もちろんあんた等がスゲェってのもあるよ」「そんな事ないっす」

「でさ~俺達みたいなのが人様の役に立てるのって力仕事ぐらいしか考え付かなかったけど

音楽で、もしかしてって思った訳だよ。まあ思いつきみたいに聞こえるかもしれないけどマジで

いけるところまで行ってみたいと思った」「なら色々なものを見るのも勉強の一つになりませんか?」

「うん。多分あんた等のステージを見れば勉強にもなるし刺激も受けるだろう」「なら・・・」

「変な話だけどあんたとは五分で話したいと思ったんだ」「五分って?対等って意味っすか?」

「うん。だから俺達があんた等と同じステージに上がれたら、その時に見せてくれよ」「そんな・・・」

「今は絵空事に聞こえるかもしれないけどヤルからには突っ走りたいんだ」

ヲタの話を聞いたAKBのメンバーは「分かりました。私等が先に行って道を切り開きます」

そう言って右手を差し出した。ヲタも右手を出し「努力は必ず報われるんだぜ」そう言うと

「みなみ!」前田敦子はヲタの顔を見て「ヲタ・・・どうしてその言葉を?」

言われたヲタは少し照れ笑いを浮かべ「昔ヤンキーにかつあげしようとして逆にボコボコにされた

ことがあったんだよ・・・って『みなみ?』って前田の知り合いだったのか?」ヲタがそう言うと

「あぁ!あの時、言ってた『恐ろしく強い奴』って前田の事じゃね」うなぎは目を大きく見開いた。

その話を聞いた前田は微笑みながら「みなみがヲタ達と私を引き合わせてくれたんだね」

そう言ってホルモンの面々を見た。

「あの~スゴク盛り上がってるとこ恐縮なんですが」「ああ~ゴメン。そう言えば、あんたの名前聞いて

なかったよな?今さらだけど俺は指原って言うんだけど、まあヲタって呼んでくれよ。で、あんたは?」

「大変言いにくいのですが・・・」「言いにくい?どうしてだ」

「私の名前は高橋みなみです」AKBのメンバーが何故だか申し訳無さそうな顔をし

ホルモンと前田は「えぇ!マジか?」と口をポカーンと開けたまましばらく動けなかったのである。



こうしてマジ女の夏休みも終わり、いよいよ頂上決戦を迎えるのであった。

つづく

マジすか学園スピンオフ まとめ

マジすか学園スピンオフ まとめ その2



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2013年01月09日 00時00分00秒

もう一つのマジすか学園 第4章31話

テーマ:マジすかスピンオフ

指オタクオリティー

~私も行く!~

「まっ待ったか?」「ううん。待ってないよ。それよりどうしたの話って?」

「うん。・・・」「何か言い辛そうだね」「いや・・・」

「ムクチがそんな顔をして私に相談事ならホルモンのみんなの事かな?」

前田敦子は持っていたジュースの缶をムクチに渡しベンチに腰掛けた。

「うん。まあホルモンって言うか・・・をっヲタの事なんだけど」

「ヲタ?ヲタがどうかしたの?」「別にどうかした訳じゃないけど・・・」

なかなか要点を話さないムクチに前田は笑顔で「そう言えば私がみなみの妹に呼び出された時、

ムクチも一緒に行くって言ってくれたよね。あの時は嬉しかったな~」

「あっあの時は罠の匂いがプンプンしてたろ?前田を1人で行かせる訳にはいかないと思ったんだ」

「うん。でも転校してからクラスでも浮いていた私の事を思ってくれた訳でしょ?」

「まあそうだけど・・・」「あの時、ヲタがホルモンのみんなを怒鳴ったでしょ。何だか仲間になれた

気がして嬉しかったよ。そのヲタとムクチの話でしょ?私はちゃんと聞きたい」

「あっうん。私等がココに戦争の責任の一環で来ているのは知っているよな?」

「うん。ヲタからそう聞いた」「その時に校長にコッチにいる間、将来について考えろって言われたんだ」

「将来?進路?卒業したらってこと?」「うん。そう言う意味だと思う。で、ヲタが悩んでるみたいなんだ」

「あ~そう言う事か。でも何かやりたい事があり過ぎて悩んでるの?」

「ううん。違うんだ。やりたい事が見つからず苦しんでいるみたいなんだ」

「そっか~」「ヲタだけじゃなく私等だって前田のようにやりたい事がある訳じゃない。

でも今からそんなに悩んでもしょうがないし、そんなに簡単に見つかるとも思えないだろ?」

「そうだろうね」「うん。前田にこんなこと言っても解決出来るとは思っていないけど、もし良かったら

話だけでも聞いてあげられないかな~と思ってさ」「ムクチは優しいね」「ちゃっ茶化すなよ」

「違うよ。本当にそう思ったし嬉しいよ」「嬉しい?」

「うん。勝手にコッチに来た私をまだ仲間だと思ってくれている訳でしょ?」

「当たり前だよ」「それが嬉しい。分かった。私がそれとなく話してみるけどそれで良い?」

「うん。ホルモンのみんなより前田の方が話しやすいかと思ってる」

そう言って2人は缶ジュースに口をつけた。

「おいおい!なに勝手なこと言ってんだムクチよ~」「をっヲタ!」

飲んでいたジュースをこちらに向かって歩いてくるヲタにムクチは吐き出してしまった。

「ぬぉ!危ねえ」ヲタが飛んできたジュースを避けたその瞬間、地面が激しく揺れた。

「よっ余震だ!デケェぞ!」



余震はしばらくして治まったが園庭の方で人の声が聞こえた。

前田、ヲタ、ムクチの3人も行ってみると昼間に組んだステージが崩壊していた。

「こっ・・・これはひでぇ・・・」ヲタは思わず口に出してしまった。

その声で気付いたAKB48のメンバーが振り返り

「どうしよう・・・これで明日何も出来ないよ」涙ながらヲタの顔を見た。

「バカヤロウ!昼間に頑張るって言ったろ!今から頑張って組み直そうぜ」

「でも・・・無理ですよ」「やってみなきゃ分からないだろ。ムクチ!ウナギ達を呼んできてくれ」

言われたムクチは黙って頷き振り返って走っていった。

「私も手伝うから頑張ろう」前田はそう言ってメンバーの肩を軽く叩いた。

「そうっすね。諦めるのは簡単ですもんね。やるだけやってみます」

「うん。まずはやる事からだよ」「はい。ありがとうございます」



チームホルモンも合流しステージを直し始めたが、1度崩れて鉄パイプ等が曲がってしまい

容易には直らなかった。焦りや苛立ちもあったが全員、信じてもくもくと作業していた。

しかし仮にこのステージが組み上がったところで激しいダンスなど到底無理だろう。

スタッフは決断を迫られていた。

「申し訳ないが・・・明日は中止にしよう」スタッフの中で一際、体の大きい男性が口を開いた。

「何で!まだ大丈夫っすよ!」AKBのメンバーは必死に反論した。

「これが組み上がっても、お前達がかえって危険だ」「そんなの大丈夫っす。やらせてください」

「ダメだ。もし崩れてお前達の他に見に来てくれた人達が巻き添え喰ったらどうするんだ?」

「それは・・・」AKBのメンバー達、スタッフ、ホルモン、前田、誰もが万策尽きたと思った瞬間

「あのさーようはステージっぽいのがあれば良いんだよな?」ヲタが突然、口を開いた。

「まあそうだけど・・・これは使えないぞ」男性はヲタの顔を見て崩れているステージに目をやった。

「うん。ステージの方は俺達に任せて、あんたらは休んでくれよ」

「そう言う訳にはいかないだろ。それに君達には関係無い話でもあるしな」

「いやいや、これは俺達にしか出来ない事なんだよ。誰だか知らない俺達を信じてくれとは言わないが

協力させてくれないか?」男性とヲタが話していると「お願いします。この人達を信じましょう」

AKBのメンバーはそう言って男性に頭を下げた。ヲタも「絶対何とかするから信用して下さい」と

頭を下げ、ホルモン、前田も同時に頭を下げた。

男性は腕組をして「う~ん。それじゃ明日の朝7時頃まで何とか出来ますか?」

「はい。何とかします」「それじゃ~協力してください」そう言って男性はヲタ達に頭を下げた。

「ありがとうございます。じゃ~さっそく行ってきます」ヲタとホルモンが振り返ると

「私達も手伝わせてください」とAKBのメンバー達が前に出てきた。

「そんなに人数がいてもしょうがないよ。それだったらあのステージを片付けてくれないかな」

「分かりました。こっちは片付けておきますのでステージの方、宜しくお願いします」

男性がメンバーの前に一歩出てチームホルモンの面々に再び頭を下げた。

「じゃ~行ってきます。前田」「何?」「コッチの事は任せて、もう休んでろよ」

「そう言う訳には・・・」「俺達を信用しろよ」「・・・うん。分かった。気をつけてね」

前田敦子は笑顔でホルモンを送り出した。

つづく

マジすか学園スピンオフ まとめ

マジすか学園スピンオフ まとめ その2



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2013年01月08日 00時00分00秒

もう一つのマジすか学園 第4章30話

テーマ:マジすかスピンオフ

指オタクオリティー

~出会い~

「まっ前田!」

ボランティアもいよいよ明日1日残すのみとなったチームホルモンの面々が

対ヤバ女戦争以来、前田敦子と久しぶりの再会を果たした。

6人は、いやチームホルモンの5人はこの地に訪れて初めてといって良い満面の笑みを浮かべた。

また前田敦子にとっても懐かしく高校生らしい気持ちを取り戻せたのであった。

「そう言えば明日?明後日帰るんでしょ?」前田は笑顔でうなぎに聞いた。

「うん。明日AKB48ってのが来るだろ。それ見て帰ろうってミンナで決めたんだ」

「そっか~大変だったでしょ?」「ううん。ここの人達に比べたら全然だよ」

「まあね。でも、お疲れ様でした」前田はそう言ってホルモンの面々に向かって頭を下げた。

「よっ!よせよ!別に前田のタメじゃねぇし。俺達は好きでやってるんだからよ」

急に頭を下げられたホルモンの面々は少し照れくさくなりヲタが代表して前田に答えた。

「そうだけど・・・なんか言いたくて」「元々は戦争の責任の一環で嫌々ココに来たけど

俺は来て良かったと思っている。テレビの画面を通して見るだけなら、おそらく何も感じ

なかったよ。多分さー『へぇ~すげぇ~』って感じ。でもココに来て目の当たりにして

自分一人の小ささや力の無さも分かったし、それでもそんな小さい力でも人の役に立つってこと。

そしてそんな思いを持った人間が集ると一つの大きな力になるってこと。こんなことテレビ

だったら絶対分からないだろう。本当に来て良かったよ」そう言ってヲタはホルモンの面々を見た。

「うん。そうだね。私も卒業式で戻るまでココで頑張るよ」前田も笑顔で答えた。

「で、明日のAKBってもしかしてココでやるのか?」

園庭でステージみたいなものを組み立てているスタッフを見て、あきちゃは前田に質問した。

「うん。そうみたいだよ。トラックで機材を運び込んでた。AKBの子達も来てたよ」

それに反応したヲタは「マジ!?ドコにいるんだ?」と言いながらキョロキョロし始めた。

「出たよ~格好良いこと言ってても、いざとなるとこれか?」バンジーは冷ややかな目で見た。

「まあドルヲタの血ってやつだよな。こればっかはしょうがないって」うなぎはニヤケていた。

「ちょっと俺、あの人達を手伝ってくるよ!」

ヲタはそう言って返事も聞かず我慢出来ないとばかりに走り出してしまった。

「そう言えば時間、大丈夫なのか?」前田の休憩時間に訪ねてきたホルモンだったがヲタの行動で

冷静さを取り戻したバンジーが思い出したかのように口を開いた。

前田はシュシュと時計をしている左手首を見て

「ゴメン。そろそろ行くね。今日は本当にありがとう」「うん。分かった。じゃまたな」

うなぎがそう答えるとホルモンの面々はヲタの走っていった方向に歩き出した。

「前田・・・夜って時間ある?」「えっ?うん。あるよ」「ならまた来る」「分かった」

ホルモンを見送った前田も笑顔でホームに戻っていった。



ホルモンの面々がヲタの元に近付くとヲタはさっそくスタッフと仲良くなっていて

ステージ作りの手伝いをしていた。

「もう溶け込んでるよ」半ば呆れ顔のバンジーはウナギの顔を見た。

「あれも一種の才能だよな」「ああ~極度の人見知りって絶対嘘だよな」

2人がこんな話をしていると「ヲタってさ~相手に警戒心を解かせるのが抜群に上手いよな」

あきちゃがそう言うとバンジーとウナギはお互いの顔を見つめあい頷き、あきちゃの額に手を置き

脈をとった。「なっ何すんだよ!」「だってあきちゃが『警戒心』とか『解かせる』とか言うなんて

病気か何か悪いもの喰ったんじゃないかと思ってよ」真剣な表情でウナギが答えると

「あ~言ったな!私のことバカ扱いしただろ」「だってそうじゃん。な~」ウナギはそう答え

バンジーの顔を見た。「おっおお。確かにそうだ。なっ」バンジーはムクチの顔を見た。

ムクチは一歩前に出てあきちゃの肩をポンポンと叩いた。

「そうそう私はバカだから警戒心なんて言葉は知らないよな・・・ってなるか!」

「あきちゃがノリツッコミしてるよ!」

ウナギがそう叫ぶとバンジー、ムクチの3人は走ってヲタのいる方向に逃げた。



そのヲタは明日このステージを使うAKB48のメンバーと話していた。

「あんた達、偉いよな。ステージ作りまで手伝ってるなんて」

背は少し低いが妙に迫力あるメンバーに話しかけた。

「偉くなんてないっすよ。あなたの方がボランティアまでしてスゴいっす」

「いやいや、俺達は罰を受けてココに来たんだよ」「罰?俺達?どういう意味っすか?」

同年代の女の子に真剣な表情で聞かれたヲタは少し気恥ずかしくなり

「いやいや、コッチの事情ってやつだ。気にしないでくれ。それより明日は何曲ぐらいやるんだ?」

「私達はヒットした曲がある訳じゃないから5~6曲ぐらいだと思います」

「そうなんだ~俺はあの会いたかったっての好きだぜ」「マジっすか?知ってるんすか?」

「ははは。まあな~俺ってドルヲタなんだよ」「いや、それでも嬉しいっす」

「明日、頑張ってな」「はい。頑張ります・・・」「うん?どうした?」

「いや、頑張るのは当たり前なんですけど・・・私達みたいなのが来て良かったのかな?って思って」

「来て良かったかどうかは、あんた等が決める事じゃないと思うよ」

「それってどう言う意味っすか」「いや、俺みたいなのが偉そうに言うのもなんだけど・・・」

「いや、言ってください」「うん。あんた等が来て1人でも笑顔になってくれれば嬉しいだろう?」

「そりゃ~そうっすね」「その笑顔になった人が『来てくれて良かった』と思ってくれれば良い訳だ」

「そうすっね」「だからやる側が来て良かったのかなんて考えるのはお門違いって事だよ」

「ああ~言われてみれば・・・」「それによ~俺達は片付けしたり色々な事を手伝えるけど、ここの

人達を笑顔には出来ない。それってあんた等みたいな人達しか出来ない事なんだぜ。押し付けてる訳じゃ

ないんだから、もっと自信持ってくれよ」ヲタはそう言って下手くそなウインクをした。

「うん。確かにそうだ。ありがとう。明日、頑張るから見に来てくださいね」

「もちろん言われなくても見に行くよな~」ウナギがヲタの肩に手を置きAKBのメンバーに答えた。

「そうそうヲタは生粋のドルヲタだからな」「3度の飯よりってか」バンジーとあきちゃが茶化すと

ムクチはヲタの背後に回り肩をポンポンと叩いた。

「って言うか何か言えよ!」とヲタがいつも通りツッこんでホルモンのメンバーは爆笑した。

つづく

マジすか学園スピンオフ まとめ

マジすか学園スピンオフ まとめ その2



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