かなり前の話。

地下鉄の新宿三丁目だったかな?から

花園神社に向かっていた時

この花園神社に向かう為の地下道が

そこそこな坂になってるんですよね。


その坂道を車椅子で登っている人がいました。

車椅子で登っていくのはそこそこ大変な坂。

まぁ、でも誰も足を止めたり

しないんですよねやっぱ。


車椅子で坂上がるのは大変だという事は

車椅子での生活期間を半年とはいえ

経験していたので

僕はその人に「押しましょうか?」と

声をかけました。


車椅子の男性は

「ありがとうございます」

といって僕を見て驚いた表情の後

「声をかけてくれる人はたまにいるけど、

杖の人に声をかけられたのは初めてです」と。


僕は「まぁ、そうですよね。

僕もこれなんで(杖見せて)少し迷ったんですが

車椅子でこの坂大変だろうなと思って声をかけました」


「ただ車椅子押すのに

杖が邪魔だから

杖だけ持っていてもらえますか?」

と言って杖を持ってもらい

車椅子を押して坂を上がりました。

僕も脚が悪い訳ですからゆっくりとですが。


自分自身が障害者だし

声をかけるか迷ってはいたんです。

だから少しその車椅子の方を見ていたんですが

声をかける人は現れなかった。

だから僕はその人に声をかけて

車椅子を押して坂を上りました。

杖が必要な障害者が

車椅子を押すという

少し考えてみると

ちょっと異常な絵笑


その時僕はやっぱり

車椅子の人って本当に大変だなぁと思いました。



という昔々のお話でした。


もしこれ読んで

そういやサシダこんなこと言ってたなと

どこかで車椅子の人が困ってるのかな?

と思った時に思い出してくれたら

車椅子の人にちょっと声かけてみて下さい。

お手伝いしましょうか?と一言。