茅おろしがはじまりました | 古民家再生(ささゆり庵)

古民家再生(ささゆり庵)

奈良県と三重県の県境にある里山100選にも選ばれた美しい里 深野にある古民家が再生され、ささゆり庵(古民家宿)となるまでを記録しています



里山にふさわしい屋根づくりいよいよ始まる


長い年月、外を覆っていた無骨で無粋なトタン屋根が剥がされ、茅屋根が姿を現した。

長年の煤で燻されて、まだまだ使える丈夫さを保っている。茅葺きは幾多の年月を経ているものの優しくて気品のある姿に、しばし感動!



職人達は京都美山からやってきた。美山の職人達の技を深野の里山や、神々や、里人は喜び迎えるだろう。彼等は軽やかに、屋根を骨組みを縦横無尽に歩き回り作業を進める。命綱も無く、地面を歩くがごとく移動する。
そして、仕事をこなしていく。


茅を取り出す作業は、もうもうと煤が舞う中での作業である。常に次ぎの葺く時の段取りを考えながら作業を進める。



茅が葺かれる前に下屋根が整えられる。茅屋根に相応しいトタン屋根では無くて残されていた瓦を使う。かってトタン屋根に変わった時、下ろされた瓦が大切に保管かれていた。この瓦を使い瓦屋根の再登場である。茅に瓦がよく似合うだろう。



茅を待つ

上屋根も、下屋根も見事に瓦屋根に変わった。品格のある屋根に、しばし我を忘れて見続ける。