
とりあえず
この表紙を、
このブログに貼れただけでも
うれしい。
ウォルター・ヒルの「ロングライダーズ」
僕たちの世代にとって
ぴあがすべての情報だった
上の世代にとっても
そうだろう
すべての情報が
本、ラヂオ、TV
そんな時代に
僕たちの情報は
ぴあがすべてだった
27年前
東京で住み始めたころ
ぴあは
宝の地図だった
そこには
観たい映画
観たかった映画
観れないと思っていた映画が
観られる方法が
印刷されていた。
武蔵野推理劇場
大井武蔵野館
八重洲スター座
三百人劇場
そして
文芸坐・・・

いま
僕の中で
東京の町
いや
世界中の町は
意味をなくした。
渋谷も
新宿も
横浜も
川崎も
ほとんど
いかない
そのかわりに
パソコンという名の
箱に
籠っている
それでも
最初は抵抗はあった・・が
町は
すでに
僕の好奇心を満たしてはくれなくなった
もし
いま僕は
東京の町が
競馬場以外
一瞬ののちに
消え去っても
なんの悲しみもない
僕にとって
いまの東京は
競馬場以外なんの意味もない
なんせ
町の方から
勝手に意味をなくしていったのだから
だから
ぴあがなくなるのも
必然・・・だ
寺山修司が昔、いった
「書を捨てて町に出よう」
いまの僕は
「町を捨てて、箱に籠る」
