洋服の染め替えについて | 「着物をもっと身近に」染太郎のブログ

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札幌で着物のしみ抜きや染色などをおこなう悉皆屋(しっかいや)野口染店舗の5代目染太郎です!「着物をもっと身近に」をモットーに日々奮闘中!!

野口染舗(のぐちせんぽ)のホームページをご覧いただいている皆さまはすでにお気づきかと思うのですが、

 

「洋服の染め替え」を新たな取り組みとして始めています。



ホームページでの洋服の染め替えページはコチラから

 

昨年の夏頃から研究を重ね染め替えをした後におきるリスクなどをまとめていきました。

 


ひそかに今年の1月からホームページだけの告知で進めてきました。


ありがたいことに最近は頻繁に依頼が来るようになってきました。

 

そこで、今後はSNSやブログ、ホームページを通してさらに具体的な情報をお伝えしようと思います。


 

洋服の染め替えを挑戦するきっかけ

 

実は以前から洋服の染め替えについてお問合せをいただくことがありました。

 

ただ洋服の染め替えはキモノのように生地を解いてつなぎ合わせて染めることができません。

 

またキモノの場合は染めることができる素材は絹ですが、洋服は様々な素材のものがたくさんあります。

 

染めることによってのリスクがとても高いのです。

 

そのことから積極的に受けるということはしていませんでした。

 

そんな中、僕の妻が洋服を整理している時に

 

「ホワイトデニムは黄ばみや汚れがすぐ目立ってしまうから履ける期間が短いんだよね。

でも生地がとても良いから捨てるのがもったいなくて・・・・」

 

この一言に僕のアンテナがピン!と立ちました(笑)



生地が良いものは長く愛用することができること、そのようなモノは買った時の価格も高いということ。

そしてなにより捨てるのに躊躇する。

 


キモノと同じような感覚になっていました。

 


これは研究を重ねてある程度起こりうるリスクをまとめていけば積極的に受注していくことができるかもしれない。

 


そこからさまざまな洋服を染める研究が始まりました。

 


↑コチラがそのホワイトデニムです。


スタッフのみんなにも話をしていらない服や着なくなった服の提供を呼び掛けたり

 

リサイクルショップへ頻繁に通い染めのサンプルとして適してそうな洋服を探しまくりました。

(メンズ・レディースそしてサイズも関係なく選ぶ完全にあやしい人です笑)


研究を続けるに連れてある気持ちが強くなってきました。



↑サンプル製作をした事例


モノを大切にする文化を次の世代へと繋げていきたい

 

昔から「染め替え」という言葉が日常に存在していたキモノ。

 

野口染舗(のぐちせんぽ)は創業からキモノの染め替え、染色をおこなっています。

 

染め替えることでキモノが蘇りまた着用することができるようになった時の喜びは格別なものがあります。

 

このモノを大切にする文化(想い)をキモノだけではなく次の世代へ繋げていきたいと思い新たな取り組みとして

 

「洋服の染め替え」を提案していきたい。

 

 

キモノ=サスティナブルではないだろうか

 

サスティナブルという言葉が日々新聞やメディアなどで紹介されている中で、SDGs(エスディジーズ)のセミナーに積極的に参加してみて一つの考えが僕のなかで生まれました。

 

それは普段おこなっている当社の仕事そのものがSDGsの掲げる持続可能な開発目標に当てはまるのではないだろうかということでした。

 

つくる責任 つかう責任

 

SDGsの12項目に「つくる責任 つかう責任」という開発目標があります。

 

まさにこれを知った時に

 

「つかいつづけるための責任」を担っているのではないだろうか・・・と自問自答しました。

 


ちなみにコチラがキモノ用の雨コートを染め替えた事例になります。


なんと30年前の雨コート




before  → afterだけでは別ものに見えてしまい伝わりづらいので、最近は染めている作業模様も掲載するようにしています。


何よりも嬉しいのがお客様が出来上がりに喜んでくださりまた新たなコーディネートでキモノライフを楽しんでいただけるお手伝いができたということです。


そして対応したスタッフはもちろん、作業している職人さんとも共有することでみんなで喜びを分かち合うことがでることが自己成長へと繋がると思っています。



少し長いブログになってしまいましたが「洋服の染め替え」を進めるきっかけをお伝えしました。


今後事例紹介に力を入れていきたいと思います!