昨日の続き

実際には別にブスではないが、「奥さんブス」をネタにいじっていた後輩。

「自分のことなら何言われてもいいけど、嫁のこと言われるとぶっ殺したくなる」と独り言のようにつぶやいた。

…悪かったと思った。

…。

…先日ニュースにもなってた、ウィル・スミス。

アカデミー賞受賞式壇上で、自分の奥さんの脱毛症のことを笑い物にしたコメディアンを、壇上に上がりその場で平手打ち。

アメリカのみならず、全世界から批判を浴びた。

…賛否両論あるものの、低所得者ほどウィル・スミス支持率が高まるというデータもある。

…。

もうちょい逸れていい？

…哲学に、「真・善・美」という言葉がある。これ何気に重要。

物事が真実であり、かつ善であり、かつ美しい。

その調和が整った状態こそが、理想状態であると。

…コメディアンが揶揄したことは、真かもしれないが善ではない。

…本人にしてみれば、「笑いをとってあげてる」という、自己満しかない善だったのかもしれないが。一言で言うと独善。

それに対しての個人的な戒めを美ではないと思うかどうかが、批判か肯定かに大きく関係する。

醜いと感じる人は批判し、美しいと感じる人は肯定する。

…ウィル・スミスにとって、ここで俺がどう言うかなんてのも、全然関係ない。

関係あるのは、自分の大切な人のこと。

自分のこと揶揄されて平手打ちしちゃったら、そりゃ俺もダサいと感じただろう。

それだったら、ただの怒りっぽいキレやすい馬鹿だ。

けれど、自分の大切な人のことを侮辱されて、それに対して毅然とその名誉を守る。

…それを、苦笑いで誤魔化して済ましちゃうような大人には、俺はなりたくない。

…。

自分の大切なものは、何が何でも守ろう。

俺は、そう思う。

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