試合で負けた後。

まだアドレナリンは出っぱなしだけど、メチャクチャ疲れてる。 

…持てる気力は、全て使い果たした。 

疲労に敗北が重なり、心身共にメッチャクチャ疲れてる。 

リングを降りたその足で医務室に誘導され、試合後の検診を受け、シャワーを浴びると、今度は新聞記者さん達が待っている。 

喋りたくもないけどなんとか質問に答え、それら全て終わると、ようやく帰れる。 

控室の荷物は俺の場合大抵妹がまとめておいてくれた。これは疲労困憊の身にとってかなりありがたかった。 

…そこから、また大きな仕事が待っている。 

わざわざ現地まで応援に駆けつけてくれた方々に、直接お礼と敗北のお詫びを言いに行く。

当然の礼儀だ。 

遠くから応援に来てくれてる人もいるし、現実問題一人一人全員にお礼と言いに行くわけにもいかない。 

…それとやはり、今日、さっきまでリングの上に立っていたボクサーが自分の目の前で直接ありがとうございましたと頭を下げるから、意味があるのだ。 

…仮に一人一人回ったとして、「2ヶ月前の試合、応援に来てくれてありがとうございました」というわけにもいかない。 

やはり、今日しかない。 

すでに打ち上げは始まってるけど、時間はかなり経過している。 

子供さん連れの方は、やはり早く帰らなくてはならない。 

一刻も早く行かなくてはならない。 

…。 

疲れた。 

本当に、疲れた。 

…。 

「本当ごめん、5分間だけ一人にさせて」と言って、5分だけ控室で一人集中してボーッとしたこともある。笑 

…で、気力を振り絞って打ち上げ会場へ。 

ホールの下で出待ちしてる人もいる。 

誰か一人頼んでおいて、「佐々木はすぐに打ち上げ会場に行かなくてはなりませんので」と言ってもらい、なるべく先を急ぐ。 

…しかしそこに毎回応援に来てくれる人や、自分からチケット買ってくれた人がいると、無視はできない。 

多くの人を待たせているが、立ち話に応じる。 

…非常に申し訳ないが、全く関係ない人と話してる時間の余裕はない。 

打ち上げ会場に到着すると、皆に挨拶をした後、全てのテーブルを周り、全ての人に直接お礼を言い、それぞれの感想や意見を聞く。

行き帰りは大抵妹の旦那さんが車を出してくれてた。哲ちゃんありがとう。 

妹や哲ちゃんも当日ずっとバタバタしていたので、この時になってようやくゆっくり話せる。 

…試合に来てくれるスタッフにももちろん感謝だけど、本業ではないし1円も給料出るわけでもないのに試合前から当日一生懸命働いてくれてた西井、兆栄、中丸、関口、章、哲ちゃん、妹、オカン、毎回写真撮り続けてくれたKOさん、トランクススポンサーして下さったSHG廣田会長、峯島さん、up to you石田さん、治療家軍団様、株式会社ジョイライフ様には本当に感謝しかない。 

…。 

家に到着。 

疲れ果てて眠る、といきたいところだが、ブログ更新したり。 

…もちろん眠れない時も多い。 

スマホにはLINEやらメールやらじゃんじゃん溜まってる。 

今日だけは夜分許して下さいすみませんと、夜中だけど返信したりもする。 

…で、翌日起きた後。 

…大抵ちゃんと眠れるのは、試合後一日経ってからだが。 

「現実」に、直面する。 

アドレナリンも切れて、痛くないけどボコボコだった顔が、痛い。 

身体もあちこち痛い。 

…そして何より、敗北の現実を、悪夢ではないと実感する。

…。 

試合でなんぼ痛くたっていいんだ。 

何も痛くない。 

辛いとすら感じない。 

…けれどこの、一人になって、現実に戻った瞬間。 

…応援に来てくれた皆がもう忘れて、今日のことに取りかかる頃。 

疲れや痛みが、ノッチリとのしかかってくる。 

…これほど辛い瞬間は、他にない。 

…あれほど熱くなってくれてた人々も、今日になればまた今日の仕事やスケジュールがある。 

…と、そんなことを考えつつ、四日前に試合した明広に電話。

「今日はジム行って練習してきました」 

はいいいいいい??笑 

「それで総合格闘技の選手にパーソナルトレーニングしました」 

…噂によると、ややハードにもやったとか…!?笑 

いやいやいやいやいや!! 

…絶対身体に悪いから!!笑 

…しかし、とりあえず元気そうで安心した。笑 

近藤明広ブログ
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明広軍団帰り道