ワタクシは、本当はこんな話はしたくない!!

決してしたくない!!

……しかし、あえて、事実を話さねばなるまい。

あるがままの姿を。


……つい先程、バス車内。

同じ部活帰りか、女子高生でいっぱい。

……一つ空いてる席見っけ!

そこに座り、しばらくすると。

「ハチ!!ハチッ!!」と反射的に通学カバンを投げ捨てる高校生。

「ええ〜ッ!!」と隣の子も気が動転した様子でパニクってる。

周りには女の子しかいない。

……俺、スッと立ち上がり。

「どこ?」

高校生の指差した先に、ハチ。

デカい。

後から見て分かったが、スズメバチ。

投げ出されたカバンのすぐ側に、留まってる。

床に止まってるスズメバチに、スーーッと狙いをつけて。

ジャブ!!

当たった!!

ジタバタしてるスズメバチを、踏んづけてトドメ!!

……俺は、静かに腰を下ろした。

……カ

……カ

……カッコ良すぎるだろ俺!!

「俺カッコ良くね??」とそこにいる女子高生全員に確認して回りたいのをこらえつつ、静かに座ってた。

「しかもこれ、スズメバチだよ?一番危ないやつ」とい言うのもこらえた。

「オジサンこういう人なんだよ」とベルト写真見せて回りたいのも、グググっとこらえた。


バスが着いた時。

「ありがとうございました」

「いえいえ」

……し、シブい!!

シブすぎる!!!

……今日も、俺サイコーだ。

……などとは決して思いません。

たかが当然のことをしたまででございます。

ワタクシの日常でございます。


♯「飛んでるハエを箸でつまんだ宮本武蔵みたいですね」と言われ気付いたので、訂正。
床に着地してたハチです。
飛んでるスズメバチは、無理でしょ。ってかやめたほうがいい。



⇩昨日は4位でした

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