渡辺さんの葬儀。

心配してたことは、杞憂(きゆう)に終わった。

それは、不幸中の幸いだった。


友人代表として、親族の方達と一緒に細谷と二人でお骨を拾いに行かせてもらった。

……交友関係の広い渡辺さん。

誰が一番相応しいかって、それは分からない。自分ではない可能性が高かったのかもしれないけど、やらせて頂いた。


……骨太の渡辺さん。

焼かれた後の骨も、見事なものだった。

ガッチリ残ってた。

骨壷に、ほとんど入りきらないくらいだった。


……これは多分他のボクサーにも共感されると思うけど。

「ボクシングの記憶」がある。

渡辺さんの性格や顔や話し方なんかも覚えてるけど、それよりもずっと「ボクシングの記憶」は強い。

最後にスパーしたのなんて、もう10年以上前。

けれど、何度も手を合わせたそのボクシングスタイルは、今も感覚で思い出せる。

ウェルター級9位。強かった。

……体が頑丈で、軸がブレない。

パンチが固い。重い。

ガードがいい。

足もあった。特に出入りの足。

……最近でなく、10年以上前の渡辺さんの記憶だと、ボクシング以外逆に思い出せない。



……。


渡辺さんは、亡くなった。



冥福を、祈ります。



>星に願いを さん
死への旅。これ考え出すとキリないくらい深く広くなりますね。

ジョージ・フォアマン、いいですね。
ハンドルネームそこからですか。
いいですね。