唯一反応出来たこと

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悲しい話題になるけど、続けちゃうね。


……。


「勝っても負けてもやめよう」と決心して挑んだ最後の試合。


津田さんは、脳内出血の手術後、目は開いてるんだけど、身体はほとんど自力で動かせない状態。


……高校生の頃からボクシングを一緒に始めて練習してきた堤さんは、「どんな姿になっていても
、普通に話しかけよう」と決心して病室に入った。


昔からの同志の変わり果てた姿に、自分が泣きたいのをこらえて、あえて普通に話しかけた。


「どーしたんだよ大丈夫だよ早く起きろよ」とか。


すると。


何も反応することが出来ない津田さん。


……ただ、空中をぼーっと見つめる目から。


涙が落ちてきたんだって。


……。

「理解ができない」ことと「反応ができない」ことは違うんだ。

言葉が全て聞こえてきてて頭の中で理解できてても、それに対して何か言ったり体を動かしたりすることができないんだ。


……ただ、堤さんが行ったその時だけ、後にも先にもその時だけ、涙を流したんだって。


悔しかったんだろう、と。


堤さんが来てくれてる、そのことは完全に理解してると親にも言われたそうだ。


堤さんは病室を出るまで、涙をこらえた。

津田さんを、「大丈夫だよ。普通だよ」って何とか励ましたかったんだと思う。


……。


堤さんと嫁さんと



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