コスメルで考えた・5

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ご無沙汰しちゃいましたね。


(続き)

16歳から42歳まで、ほぼボクシングしかしてこなかった。

これから先、どう生きていけばいいのか。

これは、ほとんどのボクサーが引退後同じ壁にぶつかるだろう。

出来ればその道標になることは、できないか?

……。

立派さとは何か。

人間の価値とはどこにあるのか。


……俺にとって、それは単純極まりないものだった。

強さ。

正確に言うと、ボクシングで勝つことだった。

ボクシングで勝つことだけが、俺の全てだった。


ボクシングは、弱肉強食の世界だ。

勝ったものが強い。

勝てば官軍。

勝利する姿をイメージし、どうあっても勝たねばならない。


……。

引退した今。

過去の栄光にすがりつくな。

……確かに、初対面の人に顔と名前覚えてもらうには抜群のネタを持っている。

それはそれでいい。

ただそれを人がどう反応しようと、自分の中では所詮過去の栄光。

それを自分までもが忘れないようにしなくてはならない。


「出来ることなら、一生ボクサーでありたい。

たとえそれがキツくて危険で、それほど儲からないものであるとしても。

俺は自分が死ぬその瞬間まで、ボクサーでありたい。

ボクサーとして生き、ボクサーとして死にたい。」


それはもちろん、俺の肚(はら)から出た言葉だった。


言ってみれば人間性などどうでもいい、ボクシングで勝つことだけが俺の全てだった。


……ただそれは、不完全なことをあえて見ないようにしていただけかも知れない。

他を一切見ないように。

勝つために。

ボクサーとして、ほんの僅かでも向上出来るように。


ボクシングではある程度のところまで行けた。

その辿りつけたところが、人間の価値だ。

そう自分に思い込ませていた。


……ただ。

どんなに凄い能力を持っていたとしても。

どんなにお金が有り余っていたとしても。

人間性が貧しければ、その人はどうだ?


……貧しいよね。


自分を正直に省(かえり)みて、俺はどうか?


……正直に言って、平均以下じゃないのか。


人からどう思われるか、そんなことは眼中にない。


本当の自分が、どういう人間であるか。


仮に人を騙せても、自分は騙せない。

自分にだけは、嘘をつくことができない。


誇り高い精神を持とう。

人として、真に価値ある人になろう。


……少しづつ、明確になってきた。

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