しかし鼻、結構曲がったな…。
今日は鼻のウンチク。
頭蓋骨を思い浮かれべてもらえば分かるけど、鼻そのものに骨はないのだ。
頭蓋骨の鼻のとこ、ポッカリ穴空いてるじゃんか。
鼻の骨折れたとかいう場合の多くは、このポッカリ穴の上にヒビが入ったりしてるんだね。
で、鼻。
これには、軟骨が入ってる。
硬い針金の塊みたいな感じと思ってもらえばいい。
針金って、曲がるだけで、簡単には折れないでしょ。
そんな風に、ぐにゃっと曲がってそのまま。
で、これを治す時はどうするかと言うと。
鼻の奥の方までペンチに似た器具を指して、力で曲がった針金を戻すのさ。
……。
これ、想像つくかな?笑
誰しも鼻打って鼻血出したり痛い思いをした経験はあると思うんだけど。
鼻に限らず軟骨ってのは、痛いのさ。骨も痛いけど。
打ってぐにゃって曲がって、めちゃくちゃ痛かったものを、また再びペンチみたいので挟んで力で元に戻すのさ。
…めちゃくちゃ痛いの、想像出来ます?笑
当然、鼻血も相当出る。
しかも、一応麻酔はするものの、ほぼ効かない。
一回曲げた針金を、力で元に戻しても。
元通り真っ直ぐにはならないじゃんか。
同じように鼻も、元通り真っ直ぐにはならない。
俺自身長い現役生活中、二回直した。
一回は治療室でその場で。
普通は痛くて動いたり暴れたりするので、ベッドに縛り付けたり看護師さん数人がかりで抑えたりするらしいが。
俺は大丈夫だからそのままやって下さいと言い、椅子に座ったままやってもらった。
鼻にペンチみたいのを突っ込み。
ググググッと力で戻す。
さっき言った通り、一応「あんまり効かないんですよ」と前置きされながら、麻酔もするんだけど。
医者の予告は、完璧過ぎるほど当たり。
ほぼ全く麻酔の意味なし。
相当痛い。
泣いてないんだけど、タマネギ切った時みたいに涙がちょちょぎれてカッコ悪かった。
しかしボクシングでやったと話してるし、ここはいっちょ痛くないふりをしなきゃボクサーとしての沽券(コケン)に関わる。
必死で平静を装った。
……何を頑張ってたんだろ、俺?笑
しかもやはり、鼻血も相当出た。
次の日の朝もまだ少し出てた。、
ちなみにもう一回は、試合でグニャリと曲がった時。
複雑に曲がってるため、全身麻酔じゃないと難しいですと医者に言われ。
全身麻酔でやったのでその時の痛みは分からないが。
やはり相当グイグイやってくれたんだろう、全身麻酔から目覚めた後の痛みと出血は半端なかった。
やはり鼻血も一昼夜以上止まらなかったんじゃなかったかな。忘れたけど。
鼻の治療に関して、固まっちゃうからやってから三ヶ月以内には直した方がいいって説と、どうせ曲がるんだから引退してからちゃんと直した方がいいって説とに分かれてる。
ちなみにちゃんと直しても、時間と共にまた歪みが戻ってくる。
いったんは俺も一応真っ直ぐにしたわけだから。
……この鼻の曲がりさえなければ福山雅治だったことを考えると、実にもったいない話である。(素)
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