昨日から新トレーナーの中野さんがいない。

見てる子がインターハイ出るということで、新潟行ってる。

今日帰ってきたけど、何やら勝ち抜いたとかでまた新潟行かなきゃで
もう何日かいないみたい。


昨日からミット持ってもらってるのは、葛西さん。

葛西さんは全く違う角度から新しいことを教えてくれたりするのがありがたい。

前は手首のスナップを効かせろと。

それだけでパンチ力上がったからね。

もうとっくに忘れてた基本的なこととか、やっぱ違う目で見てもらうと気付きも
あったりするのだ。

よって、違うトレーナーに見てもらうの、俺は個人的に賛成。


・・・また話ちょいとずれるけど。

デカルトは方法序説の中で、「建築の傑作は、優れた一人の設計者によって
作られる。何人もの手によって分担させない方が統一性があって本当の傑作になる」

というような内容のことを書いてる。

それ、大学位の時に読んで印象に残ってるんだけど。

ことボクシングに関する限り、違うんじゃないかと俺は思う。

一人じゃ見れる範囲に限界があるしね。

トレーナーの側は、他のトレーナーにいじられるのを嫌がることが多いけど。

・・芸術家が渾身の気持ちで作ってる作品に他人の手を加えられたくないのと同じことだろう。

でも、色んなアドバイスを受けて、それやってみて、使えなかったら自分には合わないと
捨てる。使えそうだったら採り入れる。

そういう取捨選択があってもいいと思う。

その点は中野さんと一致してるから全く問題ないし、そういう部分の共感があるからこそ
俺も中野さんに見てもらおうと思った。


で、今回も新たな気付きはあった。

拳自体の握り。

しっかり握ろうとは意識してなかった。

ついでに言うと、拳ってのは、小指の側にしっかり力を入れて握るんだ。

小指と薬指ね。

親指と人差し指じゃなくて。

・・・これは高校の時柔道部で最初に教わった。

柔道で襟とか握る時、必ず小指の方に力入れて握りなさいと。

その方が掴んだ手を明らかに切られにくくなる。

・・・柔道と言えば、オリンピック、今回も日本勢頑張ってますね。この話も近々。


で、拳自体をしっかり握ることと、あるパンチの打ち方。

俺はやるにはやるが、どうしてもしっくりくるようには打てなかった。

それが、ちょっとコツを教えてもらったら、かなりしっくり打てるようになった。

新たなのびしろ。

まだあるんだな。

ボクシングは、奥が深い。


ボクシングが、30半ばくらいでも十分強い選手がいるのは、その奥の深さだと思う。

身体能力そのものだけだったら、10代から20代前半がマックスじゃないか?

だけどボクシングは奥が深いから、30超えてもまだ強くなれる部分が残されてる
場合が多・・・・と、待てよ。

マラソンなんかは30過ぎでも強い選手いるな。

・・・あ、スタミナって要素もあるにはあるな。

・・・あ、さらに、アーチェリーとかは?ゴルフとか。

あれは、身体能力ってよりも、本当に技術の割合が多いから年齢も高くなるんだろう。


つまりは、身体能力ただそれだけじゃなく、奥の深さやスタミナや技術の要素も大きいから、
ボクシングはトップクラスの年齢層も高くなりがちであると。

だから俺もまだやれているんだと。


奥の深さ、スタミナ、技術、の要素。

うん、これからの俺の課題にそのまま使えそうだ。

単純な身体能力だったら、もうこれ以上はたぶん伸びないからね。

どこでそれを補い、かつ全体として上げて行くか。


最後、やめるその瞬間まで、俺は前に進み続けるぞ。