ダウンを奪われてから立ち上がっての、逆転KO。

ボクシング漫画や映画の、常套とも言えるストーリー。

もっとも劇的でカッコいいものであるはずなんだが。


後輩とかで逆転KOしたやつにそういうこと言ったりもした記憶あるが。


・・・・・・。


実際やった側から率直な感想を言うと。


別に嬉しくもなんともないな。


俺は、圧倒したかった。

全くつけ入る隙を与えず、パーフェクトな勝ち方をしたかった。


あんまハッキリとは覚えてないけど、勝利者インタビュー。

さえない事言ってたろ。

だってさえなかったからさ。


これは、ごく近しい人にも同じことが言える。

応援隊長の中丸には、「心臓に悪くて全然面白くなかったよ」と言われた。

身内は大体そんな感じかな。


一般のファンには面白い試合だっただろうと思う。

それはそれで満足だ。

俺等ボクサーは、試合を魅せることでお金もらってるわけだからね。



こんな分け方はどうだろう。


面白かったと感じられた人は、試合を見てた人。

面白くなかったと感じられた人は、(もちろん精神的にだけど)一緒に闘ってた人。


もちろんどっちにも、ありがとうございました。