試合後裏話

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12Rを戦い終えた。

ダメージもあって、ものすごく疲れた。

たぶん今までの40数戦(←もはや数えてない)で一番疲れた。

世界戦の時は打ち合ってくれなかった分、最終ラウンド終わってまだ
やりたかったくらいだったから。


やってる時は全く気づかなかったが、目蓋をカットしてた。

鼻血が出てたのは気付いたが。

ふと口の中に切れ目があるのに気付き、舌で探ってみると、
もの凄く深い切れ目が。

上唇だったので、おそらく息吸った瞬間かなんかにパンチ喰ったんだろう。

ざっくりえぐれてた。

マウスピースは上の歯にしか被せないからね。

「口の中は普通溶ける糸で縫うんだけど、今ないんだ。どうする?
とりあえずナイロン糸で縫っとく?」とホールのドクター。

仕方ない、ナイロン糸で口の中縫ってもらった。

目蓋5針、上唇4針。

ホールの医務室で試合後縫ってもらった。


ダメージもある。痛みもある。もちろん疲れもある。

正直歩くのも、立つのさえ辛い。

だけど、打ち上げに皆集まってくれている。

佐々木基樹を応援するためにわざわざ集まってくれた人達だ。

その人達のおかげで無事勝利を収め、祝福しようと集まってくれてる。

どうしても行きたいし、行かないわけにはいかない。

行ったらやっぱり行って良かったと思うし。


家に辿り着く。身内が出してくれた車。

普段、特に顔が腫れた時は、眠らない。

腫れが酷くなるから。

そもそも試合後は興奮で眠れないし。

だから試合の日記なんか書きながら夜を明かすことが多いんだけど。

今回は、それ以上に疲れた。

家でバタッと倒れこんだら、動けなくなった。

もう風邪ひこうが身体冷やそうが関係ない。

そのまま眠りに落ちた・・・。


時計を見ると、2時間が過ぎてた。

あまりの疲労で眠りに落ちたが、やはり精神の興奮は治まっていないようだ。

今度は眠れなくなった。

ちょうどいいやとボクサー日記書き始めたりして。


試合後、まだ水しか飲んでない。

腹は減ってきた。

順当な勝ち方した試合の後は腹減って好きなだけメシ食うが、
本当にハードな試合の後は食欲すらわかない。

特に今回、ボディももらったのか、腹が気持ち悪くて。

腹は減ってるんだけど、食べられない。

2時間くらい眠ったとはいえ、深夜3時4時になっても眠くない。

傷はズキズキ痛む。

ダメージで頭痛もある。

試合から6時間以上経過してるのに、まだ鼻血が完全には止まらない。

すでに言ったり書いたりしたが、試合の内容には満足していない。

眠っちまいたいが、眠れもしない。


俺は、世界チャンピオンになるために復活したんだ。

世界チャンピオンになるためには、こんなところでダメージ負ってる場
合じゃないんだ。


明け方。

また眠くなって眠った。

やはり2時間ちょいで目が覚めてしまった。


試合が終わってもなおふつふつと湧き上がり続けるアドレナリンは、
俺に長時間の安眠を許さない。
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