私も以前、本会議で登壇させて頂いた、校舎などは市が整備し運営は民間に委託する「公設民営方式」中高一貫校は、学校法人大阪YMCAに運営事業者が決定しました。
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この学校は、グローバル人材の育成を目指し世界の大学入学資格が得られる教育プログラム「国際バカロレア」認定のコースもあります。実際インターナショナルスクールでこのライセンスを取得するのは年間200万以上の学費がかかります。それを、大阪市は公立校で実現します。
 
バカロレア教育は英語教育だと思っている人が非常に多いのですが、英語教育ではありません。母国語や自らの伝統文化を大切にし、英語はあくまでもコミュニケーションの為のツールに過ぎません。また、日本の学校では知識の習得を重視する時代が長らく続いていますが、バカロレアでは知識を得ることはむしろスタート地点です。
例えば家に帰って家族で今の世の中の問題について話し合う、それだけでもいいわけです。とにかく何か自分にできることはないか考え、それを行動に起こしていく、行動を起こしたあと、必ず振り返りをさせます。自分がとった行動が、それが良かったのか悪かったのか、どれだけ人の役にたったのか、自分だけの自己満足に陥っていないのかどうかということを必ず振り返り、次に何か行動を起こすとしたら何をすればいいのかということを考えていく、そういうことをしているうちに、生徒たちは自分に力が無いなということに気付き、「ああもっと勉強しなきゃな」と探究に戻っていきます。その探究の学習のサイクルを非常に大事にし、そういう生徒たちを育てていきます。
このバカロレア手法をこれからの学校教育へ採り入れることで、未知の問題に立ち向かい自ら解決策を探究することや、周りと協力しながら問題を解決していく力が、生徒の間には深くつちかわれていくことでしょう。このような魅力あふれる学校が南港ポートタウンに設立されること、この大阪から素晴らしい人材が生まれることがとても楽しみです。