昨日もラジオ体操から平常通りのスタートを切りました。もう、ラジオ体操の話題に触れるときはいつも書いていますが、体操仲間ですっかり顔馴染みになった方々など、多くの人々が頑張ってと声を掛けて下さる、そのお一人おひとりのお気持ちが日々の励みです。

住之江住人となった直後は、どちら様ですか?からのスタートであったはずでしたが、今はりえちゃん、りえちゃんと親しく声を掛けて下さいます。議員活動をしていない場面では私は常に一人の育児兼業主婦でもありますから、政治活動家だったときも議員に押し上げて頂いた今も、近所の顔馴染みという意識で、そのように変わらぬ態度で接して下さるのが、何よりも嬉しいです。

と同時に、意識していることがあります。私の選挙戦が終わった直後から、今度は住民投票という政党のみならず明日の大阪そのものに直接関わる大仕事に一心不乱に取り組み続けています。
しかし、政党でもなく住民投票でもなく、議員候補としての一人の佐々木りえへ、個人的な期待の表れとして一票を投じて下さった方々ももちろんいらっしゃるはずです。その方々の思いも、片時も忘れることはありません。住民投票の結果如何にかかわらず、私は今後、特別区設置が実現し、地方統治のシステムの改善策が動き出すまでの最短でも2年間、皆さまの代弁者としての重責を担って仕事をするというスタートラインには既に立っているのですから。

ラジオ体操の後は、住之江公園で駅立ちをスタートさせ、街宣途中に勝ちだるま飴を頬張りました!




ちなみに、私は、これまでの住之江での9ヶ月の活動期間中、しっかりと守って来たことが一つだけあります。それは、夜立ちはしないこと。どこかでケジメを付けなければと、常に心に一線を引いてこれは守って来ました。

議員やその候補の仕事は、有権者への宣伝活動のために24時間皆さまの前に立ち続けることではないと思っています。皆さまの不安や希望を吸収し、議会へ反映させるという民意の伝達者としての仕事や、こうすればもっと市民の生活が良くなるはずですが、こんなプランはいかがでしょう?と提案するような民意の形成、そしてそのような提案や問題解決が出来るように精進を重ねることなど、やるべきことは沢山あるはずだからです。
それでなくとも、議員は票とお金を集めるだけのことしかしないと一部では思われているはずですし、私もそう思ってきたからこそ、なおさらです。
何よりも、今は子供もいますから、活動時間をしっかりと区切って、その残された時間を最大限有効に使うことを、私はことさらに意識しています。朝は5時起き、夜は基本マックス18時まで。
かつて、私が尊敬する政治家に言われた言葉が、
「自分の家族を守ることができないようなら、市民の皆さまの生活は守れない」。
そうだと思っていました。

でも、昨夜は自らに課したその禁を敢えて破って、初めて夜立ちをしました。


というのも、大阪都構想を絶対に成功させたい。そのために出来ることは、一秒でも長く、ひとりでも多くの皆さまにその魅力を伝えることだと、心の底から思えたからです。

先ほどの座右の銘に私の言葉を繋げるなら、
「…しかし、自分の家族を結果的に犠牲にすることがあっても、市民の皆さまのために守るものを持っていなければ、皆さまからの信任を得て押し上げて頂いた議員たる資格は、そもそもない」
と、思い至ったのです。

私は過去2回選挙に落ちました。でも、これらの過去の経験を通じて得たものもあります。それは、私はただただ、この大阪を元気にしたい!この大阪から地方創生を果たしたい!それが市民の皆さまにとっての最大の利益である!…そのような確信をひたすら強めることでした。
それを果たせる、最初で最後のチャンスが、今回限りの住民投票なのです。

よくスポット演説などの機会に皆さまにお伝えしています。小・中学校給食実現、エアコン設置、妊産婦検診無償化、医療費助成その他、過去の大阪市政権では果たせなかったことを、大阪維新の会が実現したと。
ですが、厳密に言うと、大阪維新の会だけの功績ではないのかもしれません。議会での可決事項は、皆さまの代表者としての議員の純粋な意思の表れとなり、そこには党派はもはや存在しなくなります。ですから、可決された以上は、結果的には全政党全会派が支持したものであり、裏を返せば、反対派は反対の意思を議会において貫くだけの仕事を果たせなかった、、、そのような推定を働かさなければならないのです。

今回の住民投票が実現したのは、それだけの可決票が議会で集まったからです。大阪市職員が叡智を結集し協定書を仕上げ、総務省が内容を精査し承認し、このように様々な機関のチェックも経た上で、実施に至ることになりました。大阪維新の会のみの横暴でないことは、先日も記した通りですし、大事なことなので今も書きました。
議会という、有権者の皆さまの生活に関わる利害を背負い、代表者として選出された一人ひとりの議員によって構成された討論の場で、絶対多数で決まったことは、その通りに動かし始めるのが民主主義の基本ですから、その通りに動き出したのです。

さらに、敬老パス有償化の問題を例として挙げると、これは他党が、大阪維新の会の提唱する、財源確保のための苦肉の策であった有償化につき、断固反対を貫く仕事を議会において行えなかった結果であると、どれほどのお方がお考えでしょうか?
橋下維新の暴挙、、、活動現場では、常にそのように私たちは批判の矢面に立たされ続けていますが、そんな私たちの立場はどうでもいいのです。

長らく大阪のため、ご家族のために働いて来られたおじいちゃん、おばあちゃんのお陰で今の大阪が在るわけですが、問題は、もはや、年間200-300億円の赤字を重ねているという財政的な窮境にあっては、特定世代だけのサービスではなく、全世代に有効なサービスのためにその財源を転用するしかないのです。日本全国で無料でバスや電車に乗っているのは大阪市だけだったかもしれません。それほど、大阪市だけ特殊なのです。

参考までに、私のお手伝いをしてくれている東京の友人からの話を聞くところによると、その人の在住市の高齢者は年間二万円ほどのフリーパスを取得すれば特定区間が年間完全無料になるとのことです。が、それを実施しているのは行政ではなく民間のバス会社です。税金が投入されている市営バスではなく、複数の民間バス会社がサービスエリア内で健全な競争をし、その上で、企業努力の成果として、そのような高齢者サービスを行っています。
これを大阪市にそのまま適用は出来ないにせよ、せめて一例としてそのような他の選択肢もあり得る中で、ただ税金を投入してまた無料に戻しますという思考停止した他党の政策に、皆さまは乗りたいですか?何か他の選択肢はないのか、大阪維新の会だけではない他党のまともな政策を、議会でしっかり議論するという健全な議会そして議員の姿を、皆さまはご覧になりたくありませんか?

大阪維新の会は、年金支給額も益々引き下げられている中、いつまでもただ我慢して頂くのではなく、大阪都を作り、医療介護福祉教育をしっかり充実させ、皆さまにキメ細い住民サービス、優しい住民サービス、身近な住民サービスを行うことを志向しています。現状の有料敬老パスをさらに値上げせずして現状維持するため、そして無償に戻せるだけの余裕が生まれたときには、しっかりと戻せるだけの豊富な財源を新たに生み出したい。そのための地方統治システムを作ることが、大阪都構想の理念です。

私は、冒頭でも示した通り、大阪維新の会の議員であると同時に、乳児を抱えた一人の兼業主婦であり母です。その主婦の立場から都構想を眺めたときに、本当にこれが実現すれば、今以上に子育てがし易くなるし、住み良い住之江・住み良い大阪市がもたらされるであろうことに、心からワクワクします。


一人の母として、都構想を住民投票まで押し上げて頂いた、市民、府民の皆さまに心から感謝したいのです。政治なんて誰に任せても同じ…これは他党のためにある言葉です。

本当に、大阪維新の会が設立された5年前は、これらは全て夢物語でした。このままでは大阪が終わってしまう!…橋下代表が盟友と共に立ち上がったときの、当時の漠然としたこのような危機感は、しかし、5年という年月と支持者を集めることで、協定書という形で確かな解決のためのビジョンとして明確なものになりました。そして、いよいよ明日の住民投票にて、皆さまにより実施についての決断が下されます。

完璧なものではないかもしれないけれど、まずは一歩を踏み出さなければなりません。実績を重ね、行き着く先は常に住民の皆さまにとってのサービス向上という点を見据え、軌道修正を加えながら、大阪都構想という多段式ロケットを、これから未来の大阪へ向かって飛ばすのです。
ローマは一日にしてならずでした。都構想の実現も、明日明後日、すぐにバラ色の大阪をもたらす訳ではありません。しかし、ここで5年後、10年後の未来を見据えた行動を採らなければ、50年経っても大阪が今より良くなることはありません。

住民投票に反対することは、もう今のままの大阪レベルすら、今後は一切期待できないという、確定的な諦めと大阪の成長と復活への訣別を意味することを、今一度お考え下さると幸いです。
住民投票の実施を議会で可決させておきながら、都構想が実現したら自分たちは仕事は一切しない、そのような意思で反対する他党一丸となった責任放棄の行状を、大阪市民が許すとは、私は思っていません。