春のように暖かい日から、また今日は冬に戻ってしまいました。





昨夜はオーチャードホールへクミコさんのコンサートに行ってきました。





「届かなかったラブレター」と題されたコンサートは、うたと朗読で綴られていました。





生きることと、旅立つことを現実な時間に表現することはエネルギーのいる作業です。





クミコさんはいつでも、肌身で痛いくらい感じているからこそ、優しい顔をして…言葉を使って思いを伝えます。





言葉という魂と真摯に向きあう姿をみて、本当に素晴らしいと思いました。





終演後、楽屋に伺うとそこにはいつものニコニコ笑顔のクミコさんが…。





「あ~ら、秀実ちゃん来てくれたの~」





「クミ姉ぇ。来たわよ~!」






って、いつものように、おすぎさんとピーコさんのような会話をしました。





でも、細い腕からは、命の重さとそれについて向かうことの辛さを私は思いました。





それでも、伝えるべき存在であることが、クミコさんの宿命のようなものなのだと。





クミコさんは今度の私の厚生年金リサイタルでのチラシに「秀実ちゃん、人たらし」と書いてくれました。





これはとてもほめ言葉で、歌を通して同じ喜びや幸せ、寂しさを感じている私たちは(勝手に…たち…としてしまったけど、)共に人が好きな、人たらし姉妹なのです。