動線と設計 | 大工一家物語 笹川建築です。

大工一家物語 笹川建築です。

富山県射水市大江。日本の伝統工法を受け継ぐ建築会社。
大工家族・スタッフがお送りする、日々の大工日記です。

動線というと、「人が生活する上で動く為のスペース」というイメージが一般的なんだと思いますが、その解釈で収まってしまうのはとてももったいないといつも感じています。

どんな仕事でも家事でも効率をあげるという目線になるともっと広い解釈になるのになと。

例えば大工工事なら土台を敷いてから引渡しまでになりますが、仕事の効率がいい人は

「同じ仕事で他の人の半分の動作、移動」
「次の仕事を加速させる為のに必要の下準備」
などがどの部分にはめ込んでどの部分を改善すればいいのかなどを明確にイメージできます。

それができる人は例外なく早くて綺麗な仕事をします。
どんな仕事でも常にそれを意識しています。


1つの家事に置き換えると
「家に帰って着替えて洗濯機やバスケットに服をいれて洗濯機を回して取り出してアイロンをかけたりシワをとったり干したりを終え、畳んで収納して、それを取り出して着替えて支度しやすくする」
までが自分の動線の解釈です。
他にも食事の支度、買い物から帰って料理を作って配膳して食べ終わって何事もなかったかのように片付けを終え次の料理を作りやすいようにしておく」までなど

その平行した動線のどこに接点をおくかでその家族に必要な間取りが導きだされると考えてます。

なかなか具体的にイメージをするのは難しいものですが、考えてみると楽しいものですよね。

大手など、いくつかのパターンの平面図から選ぶスタイルをとっているところがとても多いです。
またさらに長期優良やZEH、パッシブハウスなどになるとさらに自由度が無くなる傾向にあります。
「自由設計」
同じ言葉でも凄い違いのあるものですね。