本日、ダイヤモンドオンラインで配信された、海原純子先生へのインタビュー記事
を、執筆させていただきました。
毎年、年末になると、必ず海原先生に取材している気がします。昨年は、私の連載のひとつ「私のまいにち」で、「心の健康を維持するために不可欠なもの」という記事を出し、一昨年は、ラジオをしていたのでゲストとしてご登場いただきました。
いつも読者やリスナーの方が少しでも明るい気持ちになるようにと思ってそうしているのですが、今回の取材では私自身も、とても勉強になりました。
幸せには2種類があり、快楽の幸せである「ヘドニア」と、自分の強みを活かして意義のあることに打ち込む「ユーダイモニア」という話です。人にはどちらも必要なのですが、今の世の中はヘドニアに偏っているのではないか?というご指摘なんですね。そしてヘドニアの幸せは長く続かない。
海原先生にラジオのゲストとしてご登場いただいた時、宝くじで高額当選しても、数ヶ月後に幸せ度が目減りし、1年経つと普通の人と変わらないというハーバード大の調査報告をお話いただきました。その時は(そうなんだぁ)としか思わなかったのですが、今回やっとその意味が理解できました。それはヘドニア的幸福なんですね。
私も、記事が読まれる、本が売れる、レビューで高評価がつく。それはもちろん嬉しい。でも、それは瞬間的な幸せで、すぐなくなってしまうし、もっと大きなものが欲しくなる。今朝も、ダイヤモンドオンラインでの書籍抜粋記事がYahoo!に転載され、一時間経たずしてカテゴリ1位になり、わりと共感が多い、たくさんのコメントがつきました↓
1位になった瞬間はたしかに嬉しいんです。でも持続しない。けれど今年、さまざまな困難があった中で出版できた国保の本は、この本を出せてよかったと、発売から2か月経つ今も、充実した気持ちでいます。私にとってこの本の出版がユーダイモニア的幸せだったということです。来年はどんなユーダイモニアを追求しようかな、と考えました。
また本が売れるとネガティブなコメントも、たくさん目にします。腹が立ったり、悔しくて家で泣いたりもします(笑)。でもそれも、「全員に好かれようとしない」「嫌われないように、ではなく、(自分の心の内でも、他人においても)味方を増やす」のだと今回の取材で学びました。記事にも書いています。
ところで昨日、ニッポン放送の上柳昌彦さんの「あさぼらけ」を聴いていたら、「年末年始の雰囲気が苦手」というリスナーのおたよりが紹介されました。それで上柳さんが「そうですよね、クリスマスにうわっと盛り上がって、年末年始のあの雰囲気が苦手……という方、たくさんいますよね」というような感じで話をされていて、そっか、私だけじゃないんだと。実家のような帰る場所がない私も、お盆と年末年始の帰省シーズンが苦手です。忙しそうに街を歩く人たちや、テレビで帰省ラッシュの光景を見るたびに何となく胸がざわざわしてしまう。
上柳さんは「そういう方に、というわけではないのですが、〝あさぼらけ〟は年末年始も通常営業ですので」とも仰っていました。実は先日、上柳さんに取材をしたのですが、その際にも「年末年始のお仕事はどんな感じですか?」とうかがうと、「いや、土日以外は普通に」とのお答えだったんです。それで「本当に、普通にされるんだ!」と、放送を聴きながらちょっと感動してしまいました。
私も、毎年のことですが、年明けに原稿締め切りがたくさんあるので、普通に毎日コツコツ書きます。でも本当は、「普通にコツコツ」だと終わらない量なのですが(笑)、あんまり焦らず、穏やかに過ごしたいです。平和なニュースが多い年末年始になるといいですね。
