病気になったら病院へ、

病気になりたくなければ鍼灸を。


群馬県前橋市を拠点に出張専門鍼灸を開業している、


ささき ひでかず

(本名・佐々木秀和)


です。


津液とは

 血以外のすべての体液のこと。汗、鼻水、涙、涎(よだれ)、唾(つば)もこれに含まれます。津液は津と液に分けられ、

津は陽性の水分で済んで粘りが無くサラサラしています。また、体表部を潤します。

液は重濁で粘りがある体液で体内をゆっくり流れます。さらに骨や髄を潤し、体表部では目、鼻、口などの粘膜に潤いを与えます。


津液の生成

 飲食物が脾胃で水穀の精微に化生される際に、水穀から分離された水分が津液となります。脾の昇清作用によって肺に持ち上げられた津液は、肺の宣発・粛降作用によって全身に拡散されます。

・宣発作用によって巡るのは主に津で、上焦を通り道として、身体の上部や表層部に散布されます。

・粛降作用によって巡るのは主に液で、身体の深層部や骨や髄をゆっくりと潤します。

・全身を巡った津液は、腎のコントロールによって膀胱に貯蔵され、尿として排泄されます。



津液の生理作用

 津液の生理作用は全身を潤すことにあります。

関節を滑らかにする作用...関節の周囲に津液がたまり、関節の曲げ伸ばしをサポートする。


骨髄、脳髄を潤す作用...肺は津液を全身に巡らせるポンプ機能をもつ。肺が正常に機能することで、手足の先まで津液が循環する。


五液を生成する作用...体表面の津液を五液という。汗は心の液、鼻水は肺の液、涙は肝の液、よだれは脾の液、つばは腎の液と言われ、それぞれ関連する五臓の作用のもとで津液から生成される。



と津液の関係

 ともに原材料が水穀の精微であり、ともに液体であり、ともに栄養補給、滋潤が主な作用であり、ともに陰に属することから同源と呼ばれています。津液が不足すると血も不足しますし、逆に津液を補充すれば血も補充出来るとされます。

気と津液の関係

気の推動作用により、津液の生成、散布が行われます。

気の固摂作用により、津液の排出が調整されます。

気の気化作用により、津液を五液や尿に変化されます。