女性の失業が増えているそうで、大きな問題だと思います。
3月3日の日経朝刊からご紹介します。

 

 

女性の実質失業103万人 非正規の苦境一段と 再発令前より1割増

 

 

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女性の非正規雇用が厳しくなる「女性不況」が鮮明になっている。民間調査によると、統計上は失業者や休業者に入らない女性の実質的失業者が2月時点で100万人を超えた。政府による2度目の緊急事態宣言の前である2020年12月時点から14%増えた。政府は支援策の拡充へ検討を始める。

総務省が2日発表した1月の労働力調査によると、非正規で働く女性は前年同期比68万人減った。11カ月連続の減少で、減少数は男性(22万人減)を大きく上回っている。正社員は増えており、新型コロナウイルス禍は外食や旅行といった女性の多い対人サービスの非正規雇用を直撃している。

民間調査をみると、公式統計より厳しい女性雇用の姿が浮かぶ。野村総合研究所は、パート・アルバイト従業員のうち、「シフト勤務が5割以上減少」かつ「休業手当を受け取れていない」人を「実質的失業者」と定義して調査した。その結果、2月時点で女性の実質的失業者数は103万人。20年12月時点の90万人から13万人増えた。

日本だけの問題ではない。海外では英語の「彼女(she)」と「景気後退(recession)」を合わせた造語で「シーセッション(she-cession)」とも呼ばれる。コロナ禍が本格化した20年春以降、ホテルや外食の仕事に就く女性の人員削減が進み、国際労働機関(ILO)によると20年の世界の女性雇用は5%減少した。男性の3.9%減よりも減少幅は大きく、世界共通の政策課題に浮上している。

 

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