「卒業」 重松 清
「卒業」をテーマに描かれた4編からなる短編集。
悲しみ、過去の自分、想い出、新たな旅立ちへと向き合いつつ・・・それぞれが、それぞれの「卒業」を経験する家族の物語。
「まゆみのマーチ」で母の無償の愛を。
「仰げば尊し」で信念を持った厳格なる父の思いを。
「卒業」で親の愛情と行き場の無いやるせなさを。
「追伸」で母の面影と真の絆と切なさを。
~それぞれ考えさせられた。
「卒業」と聞くとどうしても寂しさや、もの悲しさを感じるが、この作品ではどれも前向きな「卒業」が描かれていて読後感がとても清々しい。
自分自身も色々な事や思いを想い出に変えて、日々前向きに「卒業」しながら成長して行きたい。