「唇にワイン」   青柳 友子


ミステリーの短編集。

心の奥…深層心理まで見透かしているかの如く、どの作品の主人公も心情が丁寧に描かれている。

その時々で、同情、共感、恐怖、哀れみ、そして驚愕させられる。細かい心理描写により臨場感を覚える。


まさに、上質なミステリーと言えよう。それだけに著者の早過ぎ死が、残念で仕方ない。