ある村の奥には、大きな山がそびえていて、その山のてっぺんに有る、ほら穴には、天狗様が住んでいました。


ある時


天狗様が、山を下りて、湧水を汲んだ帰り道に、水の入った桶を背負って断崖絶壁を登っていると、大蛇が、海に張り出た松の枝先にいるオオタカの子供を狙って近づいていくのが見えました。よく見ると、オオタカの子供は、未だ飛べてないのか、ブルブル震えているようで、天狗様は、オオタカの子供が可哀想だと思ったのですが、どうすることも出来ません。


すると



オオタカの子供は、海に飛び込んでしまい、すぐに、天狗様も海に飛び込んで、オオタカの子供を助けたのですが、オオタカの子供は、グッタリしていて、それでも、なんとか、このオオタカの子供を助けたいと思い、天狗様は、毎日毎日祈りながら、薬草を磨り潰して飲ませていると、天狗様の願いが通じたのか、8日目の朝、オオタカの子供が目を覚ましました。


そこで


天狗様は、大喜びして、そのオオタカの子供に
「ダン」
と言う名前を付けて可愛がり、ダンは、いつでも、天狗様の左肩に止まって、どこに行くのも一緒でした。


しかし


2年が過ぎた時


急に、ダンが震えながら
「天狗様、もし私が、天狗様より先に亡くなってしまったら、私の羽根で、うちわを作って、天狗様が亡くなるまで、お側に置いて下さい。きっと、お役に立ちます。」
と言ったので、

天狗様が、笑いながら
「ダン、何を言っているのだ。ダンは、この世に生まれて来てから、未だ、たったの2回しか、ここの山桜を見てないじゃないか。それに比べたら、私は、70回は、見ているんだよ。だから、ダンよりも、ずっとずっと早くに、お迎えが来てしまうよ。」
と言いました。


すると


ダンが
「天狗様。天狗様たち人間は、70年、いやいや、100年は生きられます。でも、私たちは、せいぜい、20年ぐらいだと思っているのです。」
と言ったので、

天狗様が
「それなら、未だ18年は、生きられるじゃないか。でも、なんで、そんなことを言い出すのだ。寂しいじゃないか。」
と言うと、

ダンが
「私は、あと、3年ぐらいしか生きられないような気がしてならないのです。」
と言ったので

天狗様が
「ダン、いったい、どうしたと言うのだ。どうして、そんな悲しいことを言うのだ。」
と言うと、

ダンが
「あの、この頃、どこかで、あの時の大蛇が、私を見ているような気がしてならないのです。」
と言ったので、


天狗様が
「ダン、何を言っているのだ。ダンの、その爪を見たら、大蛇だって恐れおののいて、近づいて来ないよ。」
と言いましたが、

ダンは
「私は、枝が、ユサユサ揺れただけで、目が覚めてしまうのです。」
と言いました。






つづく






🐾🐶🐾🐶🐾🐶🐾🐶🐾

こんにちは!

最近のわんころ

鼻も鈍くなってきたみたいで

おやつをあげても



 下にあるのに


きづかな~い
(´д`|||)

❤️かわゆい❤️


その後
「お菓子だよ!」というと

探し始めます!




なかなか
見つからず😨



やっとこ

見つけた!

シニア犬の可愛い所かな😊