私の本棚 『蜜蜂と遠雷』 | Risa's Aqua-quatrefoil

Risa's Aqua-quatrefoil

水野理紗
声優*ナレーション*舞台
水月 秋
書きもの*シナリオ*小説


テーマ:
*こちらは私の本の感想です。
おそらくネタバレを含みますのでご注意ください

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恩田陸さんの紡ぐことばは
さりげないのに、圧倒的な説得力をもって
いつも私の心に響いてくる。

この「蜜蜂と遠雷」を読んでいる時間は
夢中になれる時間だった。

分厚いハードカバーの本だけれど、
電車に乗る時に持ち歩くのも、
まったく億劫ではなかったくらいに。

ピアノの音が溢れてきた。
その音の響きが、天才たちの(私は、高島明石君のことも天才だと思っているので)
凄みと、情熱、儚さ、繊細さ、
挫折してもなお立ち向かう強さを
余すところなく彩っていて…

私は、栄伝亜夜ちゃんがステージに上がるたびに泣いていた。
はじめ彼女は、
大きな喪失を自覚することさえできていなかったのかもしれない。
その喪失を乗り越えて
ピアノと音楽に向き合い、
全てを捧げて
「神さまと遊ぶ」ことを彼女に思い出させた。

本能のようにそれをやってみせる風間塵が、
亜夜ちゃんを導いて、ひきあげていく。

ショパンのバラードのシーンは、
1番私の心を抉り、琴線にふれてくる。
この瞬間に出逢うために
この本を手に取ったと思う。


本当に、出逢えて良かった本。
たくさんの音が今も耳に残る。


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