「今はただの友達」


・・・


てっきり、不倫はまだ

続いているのかと思っていた私は、

女からの意外な言葉に驚いた。



でも、嘘を言っているのかもしれない。

不倫するような人間だもん。

信用出来る筈がない。


「ただの友達ってどういう事?

主人とは会ってないっていう意味ですか?」


「・・・会ってませんよ。

私にはもう新しい彼がいるし、

こういう電話ハッキリ言って迷惑なんですけど」



迷惑・・・?



この女は、どこまでふてぶてしいんだろう。

人として有り得ないと思った。


旦那は・・・

一体こいつのどこに惚れたんだろうか・・・・。


何だか全てが虚しくなってきた。

どうでも良くなってきた。



「・・・そう。

彼氏がいるんですね。

じゃあうちの主人にはもう一切興味ないって

事ですよね?」


「全く興味ないですね。

私、この前婚約したんです。

だからこういう電話ほんとにやめてもらえます?」


「アナタの写真が、主人の携帯に沢山保存されてたんだよね。

主人はアナタにまだ未練があるんじゃないかな」


もうよせばいいのに、、、

余計な事を口走ってしまった。


自分の言葉で自分を苦しめてる私・・・。

でも、止まらなかった。



「それは・・・」


女が何かを言おうとした時、

旦那に携帯をもぎ取られた。



「ちょっと何すんのよ!!」


必死で取り返そうとする私。


「うるせぇな!

お前、気持ちわりぃんだよ!!」


そう言って携帯を切ってしまった。


「お前さぁ・・・

人の携帯勝手に見て、

こんな夜中に彼女に電話してよ・・・

頭おかしいんじゃねぇの?

そういうところがムカつくんだよ!」


「・・・」


何でそこまで言われなきゃいけないわけ?

そこまで私をさせたのは一体誰のせいよ!


言い返したかったけど、

さっき女が言ってた事が本当なら・・・

旦那とはもう終わったというのなら・・・


私、お門違いな事してるもんね。


「ごめん。

でもさ・・・まだ彼女の事好きなんでしょう・・・?

本当は一緒になりたいんでしょう・・・??」


「おめぇに関係ねぇだろっ!!」


旦那は、携帯を持って寝室に行ってしまった。


私の中では、まだ答えが出ていない。


旦那はどうしたいの・・・?

そして私は・・・やり直したいの?



それとも・・・

旦那の愛人と話すのは、実は二度目。


そして・・・

その時愛人に言われた言葉が今でもフラバする。



「不倫関係はいずれ終わりにする。

私達は将来一緒になる約束をしていますから」と・・・。



これ以上の侮辱があるだろうか。



どちらかというと、自分では気の強い性格だと思う。

でも・・・この言葉を言われた瞬間

本当に頭の中が真っ白になり、まともな返しも出来なかった。


情けないけど、今すぐ消えてしまいたいとさえ思った。

だから二度と会話なんてしたくないけど・・・

でも・・・今回は本当に我慢できなかった。



女の携帯にかけると、「もしもしぃ~」とすぐに出た。

あの声だ!!


「もしもし・・・?」と私が言うと、

相手はすぐに声のトーンを変えて「あぁ・・・」とふてぶてしい態度。

でも、ここで負けてはいけないと思い、

私はあくまで冷静に、女に聞きたい事を話した。



「今、主人の携帯を見たら

アナタの写真がいっぱいありましたけど・・・

まだ主人と続いてるんですか?」


「はぁ?

こんな夜中に、そんな下らない事で

電話しないでもらえます?

私達はもうとっくに終わってるし、

今はただの友達ですけど?」



え・・・そうなの??


私は・・・女からの意外な言葉に一瞬耳を疑った。

去年の冬に、旦那の浮気が発覚しました。



そして、7月に女と別れた旦那。

私にバレなければ、今も続いていたかもしれない。



最近の旦那は、自分から「離婚」の言葉を

口に出す事はなくなってきたけれど・・・

それどころか会話もないんです。


相変わらず仕事は多忙のようで、

平日は23時前に帰ってくる事なんて皆無。

休日も「仕事」と言っては出掛ける始末。。。


ハタから見れば前と全く変わってないのかも

しれませんが、ある事件があったのです!



その日もいつもと同じように深夜帰宅だった旦那。

酔っていたせいか、そのままリビングのソファで寝てしまった。


風邪をひいたら大変だ。。。

と思って、毛布をかけてあげようとしたんです。

ふと見ると、旦那の携帯が床に落ちていた。


拾い上げ、思わず開いてしまった。



そしたら・・・


そしたら・・・



ロックを掛け忘れていたんです!



酔っ払って忘れてしまったんでしょうね。

迷わず中を見ました。

さすがに、もう何もないよね・・・と思いながら。



しかし目に飛び込んできたのは・・・



一瞬目を疑いました。



そこには・・・


愛人との2ショット写真が画面いっぱいに

表示されていたのです。



自分でもその後の記憶がありません。

携帯で寝ている旦那の頭を引っぱたいて、

たたき起こしたんだと思います。



「・・・ってーな!

なんなんだよ!!」


旦那が飛び起きた事は記憶にあります。


ハッと我に返った私。

絶対に忘れる事のない11桁の番号を押して、

その場で愛人に電話をしました。



すみません。

思い出すとまだ苦しくなるので、

続きはまた次に書きたいと思います。