読んだり書いたり…が続き、脳みそ疲労が半端ないさらさなです。


こんな時こそ手仕事。

無心にただ繰り返すだけの作業をすると達成感を得られて気分が上がる⤴️。


ちょうどいいものがありました。

4月から復帰した和裁。


単衣までは自分で縫えるようになりたいと思うのですが、案外むずかしいのが、採寸と裁断と印付け。和裁のマイサイズは尺寸で表します。慣れない単位に毎回往生。裁断も怖い。笑笑。間違えたら…とか、歪んだら…とか、心配は尽きず。そして、一番面倒なのが印付け。要するに縫い合わせるところに印をつけていくのだけど、まずは鏝の先、文字通り熱くしたコテ先をしっかり布地に跡がつくように押し付けておき、それが消えても大丈夫なようにカラフルな躾糸を使って「切り躾」という方法で縫い合わせるラインがわかるように印をつけます。独特な方法なんですが、このやり方だと縫い合わせ箇所に歪みが生じにくい。後々楽なんですね。


先週の和裁教室はほぼ切り躾に終わりました。けれどそのおかげで今日は自宅で、身頃の背中心と左右両脇を縫い合わせることができました。


しかも、この大島紬の伝統柄秋名バラという織物、迷路状に柄が入っていて、しかもその迷路はとても正確に織り上げられているので道筋にそって縫っていけば真っ直ぐ縫える仕掛け。楽です。笑笑。


しかも和裁の針目って、実はあまり小さくない方がいいらしい。洗い張りをしなければならなかった頃は、さっと縫って、さっと解ける…そんな着物の方が便利だったのでしょう。


小説家の宇野千代さんが、着物を一枚しか持ってなかったから、一晩で袷から単衣(またその逆もあり)に縫い直していた、というエピソードには驚きました。


そんなになるのはとても無理だと思いますが、すこしずつ、身の丈にあった和裁、和装生活ができるといいなと思います。



まだ衽も袖も襟もついてないけど、なんか着物っぽくなって嬉しい。


黒いのは背伏せ。縫い代を巻き込むように縫い付けます。もう一度縫わないと行けません。


この黄色いのが切り躾。抜け落ちないように気をつけないと。