Nice to see you. と Nice seeing you. | I Love Jazz Chants

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日本人英語講師が「ジャズチャンツ英語教授法」の魅力についてお話します。

 

前回は、テキスト「Small Talk」の三つの文から「see」と「meet」の意味の違いについて考えました。

 

下がその三つの文です。

 

①知っている人に出会った時の挨拶

“It’s so good to see you.” 

         (Unit 1  #3   Hello. How’ve You Been?)

 

②初めて誰かと会った時の挨拶

 ”I'm glad to meet you. ”

   (Unit 2  #3  I'm Glad to Meet You.  I've Heard So Much About You )

 

 ③知っている人に出会って分かれる時の挨拶

“It was nice seeing you again.” 

         (Unit 3  #4   It Was Nice seeing You Again )

 

see は知っている人に会う。

meetは初対面の人に会う。

 

詳しくはこちらから

 

 

 

今日は、「to see」と 「seeing」の意味の違いについて考えます。

 

まず “It’s so good to see you.”to see

“I’m glad to meet you.”to meetは、to 不定詞です。

上の文は「会ったこと」(名詞形)が良いこと。

下の文は「会えて」(gladの原因、副詞形)うれしい。


一般的に、to不定詞には、これからの動作を表すニュアンスもあります。

わかりやすく言うと、「今、会ったところ」という状況があてはまります。

 

一方、”It was nice seeing you.”seeingは、くだけた表現としてよく使われ、

It was nice to see you. としても間違いではないです。

しかし、seeingを動詞の原形に ing をつけ、名詞の働きをさせる動名詞としてとらえると、どうでしょう。

一般的に動名詞には、すでに行われた動作というニュアンスがあります。

別れ際なので、「会った」というのは「行われた動作」として表されます。

 

だから、It is nice ではなく、It was nice と過去形になることも理解できます。

 

もっとくだけた関係なら、”Nice seeing you.”だけでも良いと思います。

もう30年も前になりますが、NHKラジオ英会話で、道で誰かと偶然出会って、少し立ち話をした時の会話の最後に “Nice talking to you.” というフレーズがありました。

とっても感じの良い言葉に聞こえて、いつか使いたいと思って覚えましたが、その時はtalkingの意味を考えることもなく、ただそのまま使えば通じる、くらいに思っていました。

今なら「お話ができて良かったわ」と、ちゃんと気持ちをこめて言える気がします。

 

次回は、これまでの3つの挨拶の返答について、ジャズチャンツならではの心の通った表現を紹介します。