749:【ガン治療と食事】放射線治療の副作用と食事のポイントとは

■ 放射線治療の副作用と食事のポイントとは

体の外側と内側から直接癌を攻撃。手術療法や化学療法との併用で治療効果が向上します。

●放射線治療はどんな場合に使用するのか？

　　①ほとんどすべての癌に有効
　　②進行ガンで手術ができない場合など

●放射線治療とはどんな治療なのか？

→患部に放射線をあてガン細胞を死滅させる治療方法

人工的に作り出した放射線を、癌がある部位に照射して癌のＤＮＡを傷つけ、癌の増殖を止めたり死滅させたりする治療法です。手術療法と同様に局所的に行いますが、臓器を切除することはありません。

この治療の目的には、癌の完治と、癌による症状の緩和のふたつがあります。

前者の治療法としては、放射線治療を単独で行うもの、化学療法と併用するもの、手術療法と化学療法の補助として利用するものがあり、癌の種類やステージ、転移の状況に応じて治療法が決定されます。

後者の治療は、骨転移で生じる強い痛み、脳転移で起こる神経症状、癌による気管や血管などの圧迫をやわらげるために行います。

放射線治療の歴史は長く、１００年以上の実績があり、その間のさまざまな技術革新によって効果が格段に向上しました。今では、癌を集中的に照射できるようになり、副作用もより小さくなってきています。

■外部照射

正常細胞にできるだけ影響しないよう、綿密に計画して体外から放射線を照射します。現在もっとも多く行われています。放射線や装置の違いで、いくつか方法があります。

■内部照射

癌がある部位に放射性物質を密閉した針やカプセルを挿入する｢密封小線源治療｣と、放射性物質を注射または内服する｢放射性同位元素内用療法｣という治療法があります。

■外部＋内部照射

内部照射の「密封小線源治療」は、外部照射と組み合わせて使われることもあります。外側と内側から、限定された部分に照射することで治療効果を高めます。

●放射線治療にはどんな副作用があるのか？

→治療内容や部位、時期によって症状もさまざま

治療中から直後に起こる急性期と、治療後半年から数年経って起こる晩期の副作用があります。

急性期の全身的な副作用は、疲労や倦怠感、食欲不振など。これらはストレスも影響します。他に、白血球（免疫細胞）が減少して感染症にかかりやすくなったり、赤血球が減って貧血になったり、血小板の減少で出血しやすくなったりします。局所的な副作用は皮膚の乾燥やかゆみなどの肌トラブルが代表的です。照射部位によって、頭部で脱毛や味覚異常、胸部で食道炎、腹部で下痢などの症状が見られます。

晩期の副作用は、照射部位から起こる二次がん、生殖器への照射で起こる不妊など。重篤な副作用は稀ですが、起こる可能性はあります。

■主な副作用

＜急性期＞・・・疲労感、食欲不振、白血球減少、赤血球減少、血小板減少、皮膚の障害など
＜晩期＞・・・照射部位の癌など

■障害を受けた正常細胞のために普段以上に高カロリー、高栄養のものを

化学療法（抗癌剤治療）と同じで、特別な食事を摂る必要はありません。ただし、栄養不足による体重減少が起こらないように注意が必要です。放射線治療で損傷した正常細胞の修復にはエネルギーが必要なので、高カロリー食を意識する、食事回数を増やすなどして、十分にエネルギー摂取しましょう。

また、食道がんによる食道狭窄症のように、癌やその治療のために食べにくくなることがあります。鎮痛薬や粘膜保護薬を服用して嚥下できるときは経口摂取を、それができないときは経鼻胃管や胃ろうを使う経腸栄養も検討します。

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※ 末期癌や病気と闘うためには免疫力や自然治癒力を高める必要があり、もし現在不幸にして癌や病気と闘っておられるのであれば、可及的速やかにそれを満たすべきであるのは言うまでもありません。積極的に「免疫力（マクロファージ、NK細胞、T細胞、B細胞など）」の活性化を計り、バランスの取れた栄養素や酵素を取り入れて身体が正しく機能するようにし、ホルモンバランスを正しく保ち、腸内環境も積極的に改善させるようになさって下さい。